きらり元気企業(上)サンフレックス永谷園(いわき市) 非常食を被災地から

今年四月、熊本地震被災地に災害用非常食「フリーズドライご飯」六千食が三重県松阪市役所から届けられた。製造したのは、五年前の東日本大震災で被災したサンフレックス永谷園(福島県いわき市)だ。
催淫カプセル
 二〇一一年の東日本大震災で断水となり、操業停止を余儀なくされたサンフレックス永谷園。上村(かみむら)隆常務(61)は「被災時に水だけですぐに食べられる食事が必要だ」と実感。フリーズドライご飯の開発に着手した。

 親会社永谷園のお茶漬けやみそ汁といったフリーズドライ製品を約四十年間製造してきたノウハウはある。しかし、お茶漬けや汁物ではなく、炊いたご飯を再現するのは米粒への水分の浸透加減が難しい。さらに調理時間。上村氏は「余震の不安がある中、短時間で食べられなければ」とカップラーメン並みのスピードを目標に掲げた。
威哥王
 フリーズドライ製法に必要な凍結・真空・乾燥の各工程で温度管理や製造時間の最適な組み合わせを一年かけて研究。お湯で三分、水で五分と先行商品に比べ大幅な時間短縮を実現した。五年間の長期保存が可能で一袋七十五グラム。水やお湯百八十五ミリリットルを加えると二百六十グラムのご飯に。食べてみたが、少し軟らかめに炊いたご飯が再現されていた。一般消費者への小売りも視野に入れている。
五便宝
 “よい仕事おこし”フェア会場でも、ひまわり信金(いわき市)が熊本中央信用金庫にいわき産コシヒカリでつくったこの非常食を寄贈するという。