よく見れば、ご都合主義

私など、野球に興味がない、否、テレビやラジオの中継などで、いつもの放送パターンが壊滅的になる事を苦々しく思ってきたのだが、それはさておき。政治の世界、或いは基地問題などで、一票の格差、或いは偏在を問題視し、訴訟沙汰にしたがる諸君がいる。
壮天根
だが、この高校野球における一校の格差をスルーするのは、聊か均衡を欠いているような気がする。

私の上司に東北地方某県出身者がいる。この県では、県代表になるまで4回勝てばいいと言う。無論シード校ではない。

翻って、東京などを見ると、試合の予定表が実に細かい。7~8回は勝たなければ、代表にはなれないだろう。

つまり、地区代表になる為の格差たるや、10倍近い事になる。

格差を糾弾する諸君は、何故にこの格差を黙認しているのだろうか。

所詮は行動原理は経済的、或いは権力的利益にのみ左右されているのだろうか。
紅蜘蛛専門店
ま、私などにとっては、聊か好都合、ではあるが。教育実習で母校に戻った年の野球部は強かった。例年一回戦敗退を常としていたのに、この年は、何故か、四回戦に勝ち上がり、あと2回勝てば準々決勝。実習生の控室で、話題になった。勝ち進むことが、ではない。金と時間がないことについて。都立高なので、地区大会決勝から先は資金不足、人不足。卒業生に資金援助の奉加帳が廻ること、応援の依頼が出ることの方が関心事だった。

ま、ベスト32で終わり、安堵したのだが。もっとも、弱かったのには訳がある。

当時の地区大会の会場は、八王子市民球場。つまり、遠い方の球場の上、何故か、第一試合。つまり、朝の6時過ぎには球場入り。学校からバスで行くから、渋滞を考えて未明の4時には出発。集合時間は3時台。
学校までは、公共交通機関、自転車、徒歩しか認められなかったし、校内の宿泊設備はない。通学時間は、最大1時間、15㎞だから、一番遠い選手は、ほぼ徹夜になる。対戦校は地元校が多かったから、いつもの朝練時間で余裕で間に合う。はなから勝ち目はない。この年は、偶然第二試合以降が続いただけだったわけ。さて、政治と野球に関心のある諸君、一方ばかりにではなく、両方の格差に等しく行動すべきではなかろうか。