盲導犬

先週、新しくVさんと犬が入社してきた。(と、聞いた)
犬が入社?そう、Vさんは視覚障害者で、連れのMちゃんは盲導犬。彼女の名前の頭文字、Vではなく、Bだった。今日貰った写真名簿で分かった。20年以上アメリカに居て、自己紹介のとき、Vのように聞こえた(涙)】
黒倍王
仕事そのものは視覚障害があっても可能。私がこの仕事を選んだのは、私も今は普通に生活しているが、目の病気を持ってて将来に多少不安もあるので、弱視が悪化した時の自立の道を考えてのことでもある。
しかし会社勤めだから、通勤、社内での移動、仕事そのもの以外の雑用、いろいろついて回るから、やはり障害者にはハンディがある。それを補っているのがMチャン。

Vさんは初出社の前に、Mちゃんの名で「私の仕事はご主人様のヘルプですので、少しの物音にも集中しなくてはいけません。ですから、素っ気無いと思われるでしょうが、私に声を掛けないで下さいね」と書いた、Mちゃんのサイン(足型)入りの可愛らしいメモを社員全員のポストに入れてあった。

アメリカ人はペット好きが多く、同僚達の中にもペットの写真を持ち歩いたり、かばんに写真入ホルダーをつけている人も少なくない。そんな彼らが、可愛らしいMチャンを見て声をかけられないのは寂しそうだが、Vさんのことを考えて、誰もMちゃんに声を掛けない。
催情剤
そして、会社側もVさんが仕事しやすいように(一番にはお客さんに他のスタッフとの仕事の流れの差を感じさせないように)必要なことはヘルプしている。
職場ではスタッフ同士の相互理解と相互協力は当然だから、その範囲がVさんには少し広がっただけ。

100人近くいる社員だが、シフトが違ったり、又同じシフトでも皆が同時に、そして各自が顧客サービスするため、スタッフ同士が顔を合わせるのは出勤時と廊下くらいなので話す時間がなかなか無いのだが、今日、たまたま客のいない時間がVさんと合い、初めて自己紹介し合い、話す機会が持てた。

Vさんとのおしゃべりも楽しかったが、その間、Vさんの足元で静かに自分の出番を待っているMちゃんと時々目が合い、そのしぐさが可愛らしくて声をかけたい衝動に駆られるのだが、我慢我慢。
上品に綺麗なお化粧をしていたVさん、今度時間があったら化粧方法を教えてもらおう。
機会があったら、Mちゃんも撫でたい。