東洋の油絵の開花に期待を寄せて―アーティスト・江上越さんに聞く

中国では、夏が卒業のシーズンです。今回はこの6月末、北京にある中央美術学院(CAFA)油画科を優秀な成績で卒業した日本人留学生、若手アーティストの江上越さんにお話を伺います。

 中央美術学院(CAFA)は中国を代表する美術大学で、選りすぐられた美大生向けに少数精鋭教育を行っている大学です。
威哥王
 6月末、CAFA美術館で開催された学部卒業展。幅6メートル、高さ3メートルの壁に130枚の肖像画が並べられました。その一角の音声装置が設置された大型インスタレーションの作品の前で、多くの人が足止めしていました。聞こえてきた音声を復唱している子どももいれば、ヘッドフォンを耳にかけたまま、10分以上も聞き入っていた尼さんの姿も。

 優秀賞を受賞し、CAFA美術館に買い上げ収蔵されたこの作品は、江上越さんが制作したものです。タイトルは「サウンドウェーブとライトウェーブの間を行き来する(中国語タイトル:往返于声波和光波之间)」。コミュニケーションをモチーフにした作品です。これは、まだ中学生の妹を北京案内したときの体験が創作のきっかけだといいます。

 「店に入ると、店員さんが色々と中国語で聞いてきます。妹は『いやだ、いやだ』と言いました。それを聞いた店員さんは何と、アヒルの卵を持ってきました。『いやだ』の発音が中国語では『アヒルの卵』に聞こえてしまったのです。これが、何が本当のコミュニケーションなのかを考える上でのヒントになりました」淫インモラル

 この面白い体験から、音と形の内在関係のリサーチを始めました。数百人に参加してもらいランゲージ・コミュニケーション・ゲームを行い、その結果を絵画に描き、コミュニケーションを図ったのがこの作品だといいます。

 油絵を本格的に始めたのは高校時代、美術部に入ったことです。大学は美術大学に入り、油絵を専攻しようと決めました。しかし、目指した大学は日本ではなく、イタリアやフランスでもなく、北京にある中央美術学院でした。北京を選んだのは、自分の美術に対する広大な夢があるからと話してくれました。

 「東洋の社会で西洋をどのように受け入れてきたのか、これに大変興味があります。油絵は元々西洋に生まれたもので、東洋に伝わった時に、西洋の文明と文化も一緒に入ってきました。それに対して、東洋には自分の伝統もありますので、その中で様々な矛盾や問題点も起きていました。狼1号この点、日本の油絵と中国現代の油絵に共通点があると感じました。
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