鈍い音がした

先に入っていた何枚かの硬貨とぶつかり合う鈍い音がした。その音を耳にしたら、首尾よく大根を手に入れられたことに満足感を覚える。
だけど、すぐ隣で、最後の一本の樓按貸款大根を取られて情けない顔で立っている祥吾がいて、そんな顔を目の隅に見ちゃったら、ついつい声をかけてしまうのは人情ってものだろうな。小さなころから知っている間柄でもあるし。
「で、あんたのところ、なんにする予定だったのよ? 大根なんかつかって」
「あ、うん。浩三おじさんのところから、ブリ送ってきたから・・・・・・」

ブリ送ってきたから・・・・・・ ブリ送ってきたから・・・・・・ ブリ送ってきたから・・・・・・
不意にその言葉が頭の中をぐるぐると回り始めた。
祥吾の家の浩三おじさんといえば、北冷氣機推介の方の海の近くに住んでいる人。
ブリが手に入って、今大根を買いに来ている。それって・・・・・・ それって・・・・・・ ブリ大根っ!

途端に、口の中に涎が。おっと、こぼれそうになった。
あの料理上手な裕子さんがブリを手にいれて、大根と炊いて。
絶対、おいしくないはずなんてないっ!
そして、我が家と祥吾の家は、おいしいものを分け合うような結構親密なご近所づきあいをしていて。
今晩のおかず、グフフフ・・・・・・

そこで、ハッと気が付いた。
けど、け、けど、今、その最後の一本の大根は、私の手の中にある。そのまま祥吾が大根を持って帰れなかったら、祥吾reenex cps價錢ママの裕子さんはブリ大根作れないじゃない。そしたら、今晩の我が家の献立・・・・・・ 絶望っ!

我慢をしてもいいことはない

出先から歩いて帰ってくると、マンションの回りでは植栽の剪定の真っ最中だった。そうか、今日だったかと思いながら近づくと、我が家の車のそばにも切った木が積まれている。元より、車の移動のお願いなどは出ていなかったけれど(移動する場所もないし)、ああ、これはうち探索四十 邪教の車がない方が作業がしやすいだろうなと思い、部屋には戻らず、そのまま車で出かけることにした。

頭が少し痛かった。
痛かったけれども、買い物がないこともなかったので、少し離れたイオンまで行き、駐車料金が無料の時間を過ごした。帰る途中でホームセンターに寄ることも考えたけれど、疲れたし、そろそろ4時も過ぎるので作業も終わる頃だろうと思ってどんどん家路を急いだ。とにかくもう帰りたかった。

ところが、マンションに着いて側道から覗いてみると、我が駐車スペースにはトラックが横付けされ、今正に、切った枝枝を積み込んでいるところだった。うちの車がないおかげで、ちょうどいい作業場所になったんだろう。小雨の降る中、何人もの作業服の人が、あっちからもこっちからも両腕に枝を運んでくる。うぬ、うぬぬ。

ここで待つと、往来の邪魔になりかねないし、「終わるの待ってます」感も伝わりにくい。さりとて車を降りて、ちょっとトラックをどかしてください、そこに停めたいんで……と言いに行く探索四十 邪教のも面倒、いや、申し訳ない、いや、面倒。

じゃ、いいや、幸い買い物した中に傷む心配のある生モノもないし、このまままた、ホームセンターに行って来よう。どうせあと少しだろう。頭痛いけどさーと思いながら、ぐるりと回ってホームセンターに行き、特に何を買うでもなく、草花を見て帰って来た。よしよし、もうトラックはないぞ。

そろりそろりとバックで駐車スペースに向かう。
するとなんと、隣りの車で死角になっていたところに、箒とちりとりが置いてあった。

作業服のおじさんのひとりが慌てて走ってきて、箒とちりとりを取り上げる。
よし、今度こそ大丈夫ねと思ったら、おじさんが何やら言いたそうだから窓を開けると、

「今、ちょうど片付けが終わる所で、あと少し細かい枝が落ちてるんで、ちょちょっとここ、掃かせてもらうときれいになるんですよねー」


いや、知ってるよ、ずっと作業してた探索四十 邪教の知ってるよ、トラック置いてたから汚れたんだよね、ここ。
「あ、いいですよー、待ちますから」

まるで、今はじめて帰ってきたばっかりみたいな顔をして、なんでもない風にニコニコ微笑んで、エンジンを止めて待つ。
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