鈍い音がした

先に入っていた何枚かの硬貨とぶつかり合う鈍い音がした。その音を耳にしたら、首尾よく大根を手に入れられたことに満足感を覚える。
だけど、すぐ隣で、最後の一本の樓按貸款大根を取られて情けない顔で立っている祥吾がいて、そんな顔を目の隅に見ちゃったら、ついつい声をかけてしまうのは人情ってものだろうな。小さなころから知っている間柄でもあるし。
「で、あんたのところ、なんにする予定だったのよ? 大根なんかつかって」
「あ、うん。浩三おじさんのところから、ブリ送ってきたから・・・・・・」

ブリ送ってきたから・・・・・・ ブリ送ってきたから・・・・・・ ブリ送ってきたから・・・・・・
不意にその言葉が頭の中をぐるぐると回り始めた。
祥吾の家の浩三おじさんといえば、北冷氣機推介の方の海の近くに住んでいる人。
ブリが手に入って、今大根を買いに来ている。それって・・・・・・ それって・・・・・・ ブリ大根っ!

途端に、口の中に涎が。おっと、こぼれそうになった。
あの料理上手な裕子さんがブリを手にいれて、大根と炊いて。
絶対、おいしくないはずなんてないっ!
そして、我が家と祥吾の家は、おいしいものを分け合うような結構親密なご近所づきあいをしていて。
今晩のおかず、グフフフ・・・・・・

そこで、ハッと気が付いた。
けど、け、けど、今、その最後の一本の大根は、私の手の中にある。そのまま祥吾が大根を持って帰れなかったら、祥吾reenex cps價錢ママの裕子さんはブリ大根作れないじゃない。そしたら、今晩の我が家の献立・・・・・・ 絶望っ!
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