消しゴム

今日の3時間目、私たちは、理科室で実験テーブルごとに班に分かれて座っていた。
黒板の前では、理科の先生が、今日これから行う実験について、注意点なんかを延々と説明している。
今日はガスバーナーを使う実験だから、慎重に行わないと・・・・・・
私たちは、ノートに黒板の文字を書き写無創溶脂しながら、真剣な表情でいた。
あっ、書き損じた。
『燃焼』って書くべきところを、『焼燃』だなんて、両方とも火ヘンがついているから、ついまちがえちゃう。
私は、昨日買ったばかりの消しゴムを筆箱から出して、間違えたところをこする。
やっぱり買ったばかりの消しゴムって、気持ちいいぐらいの消し味。素敵、快適!
角のひとつが小さく欠け、黒ずんでいるのを満足しながら眺め、筆箱へ戻そうとして、手を止めた。
もしかしたら、また書き間違えちゃうかも知れない。用心のために、出しておいた方がいいかも。
だから、私、そのままノートの横に転がしておくことにした。

しばらくして。
やっぱり、私の予感あたった。
今度は、『二酢化炭素』だって。すっぱそう!
さっき転がしておいた場所に手を伸Amway傳銷ばし、消しゴムを取ろうとする。
・・・・・・あれ?
ない。さっき確かにおいたはずなのに・・・・・・
黒板から視線を離し、そちらを見てみると、やっぱり私の消しゴム影も形も・・・・・・
・・・・・・えっ? ウソ!?
買ったばかりなのに・・・・・・
消しゴムだから、大して高価なものではないけど、私の残り少ない今月のお小遣いで買った大切なものなのに。昨日は、大好物のチョコレートを我慢してまで買ったのに。どうして?
それに、この後も、授業がまだまだ続くし、絶対、消しゴム必要。
私、慌てて、班のみんながノートを広げて、黒板の文字を書き写している実験テーブルの上をキョロキョロと探してみた。
でも、私の買ったばかりの消しゴムの『け』の字も発見できなかった。
ど、どうしよう・・・・・・

困惑して、意気消沈している私の目の端に、ふっと白いものがヒラヒラ動いているのが入った。
隣の席の平山くんがノートの文字を消している。消しゴムで。それも・・・・・・
「ちょっと、平山、その消しゴム、私のじゃない!」
身を乗り出し、無理やり、平山くんの手の中の消しゴムを取り上げた。
そう、確かに、私が昨日買ったのと同じ消しゴム。
もう平山め! 乱暴に消したりしたから、消母乳 研究しゴムの上全体が欠けて、黒ずんじゃってるじゃない!
物騒な目で隣の平山くんをにらみ、私のノートの文字を消す。
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