血圧の上昇にはさまざまな要因がありますが

血圧に問題が起こる原因の大部分は、血管にあると言っても過言ではないでしょう。「血圧とは」の項目でも説明していますが、動脈を押し広げようとする圧力のことを「血圧」といいます、この圧力が強すぎる事を「高血圧」といいます。

血圧測定は「心拍出量(心臓が送り出す血液の量)」と「末梢血管抵抗(血管内の血液の流れやすさ)」で決まります。 「心拍出量」と「末梢血管の抵抗」の2つの因子が、何らかの要因により増加すると血圧は上昇します。
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塩分の過剰摂取や緊張、運動による心拍数の増加などでも「心拍出量」を増加させる要因になります。また、「末梢血管抵抗」を増加させる要因にも、塩分の過剰摂取による、血管壁のむくみや、動脈硬化による血管腔が狭くなることによる、血液の流れの悪化などがあります。

降圧物質のプロスタグランディン、キニン・カリクレイン系のホルモン分泌障害や心房性Naペプチドファミリーなどの分泌量の減少、昇圧物質のカテコールアミンの増加やレニン・アンジオテンシン系のホルモン分泌の増加などは、「心拍出量」「末梢血管抵抗」の両方に影響を及ぼします。急に血圧が上がって心配な場合は、腎臓や甲状腺などの内分泌系の器官に異常が起こっている事もありますので、早めに医師の診察を受ける事をお勧めいたします。
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血圧の上昇にはさまざまな要因がありますが、結果として、心臓の心拍出量が多いか、末梢血管抵抗が大きくなっているかのどちらかである場合はほとんどだと考えられています。


高血圧の患者数

現在、高血圧の患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は、厚生労働省「平成20年 患者調査の概況」によると、約796万7,000人との結果が出ています。また「平成18年 国民健康・栄養調査の概要」によると、「高血圧症有病者」は約3,970万人、「正常高値血圧者」は約1,520人で、合計すると約5,490万人という結果になっています。

更に50歳以上では2人に1人が高血圧とされていることから、国民病ともいわれています。「高血圧の2分の1の法則」と呼ばれている現象があります、それは高血圧の方のうち受診治療をしている方は、全体の2分の1程度、受診治療をしている方のうち血圧が調節できている方は、更に2分の1程度といわれています。
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つまり、高血圧の患者さんのなかで、血圧がうまく調節できているのは、わずかに4分の1に過ぎないということがわかると思います。原因の特定できない高血圧(本態性高血圧症)は完治しない病気なので、一度高血圧症になると、一生付き合っていかなければならないことから、血圧の調整がうまくいかない場合、合併症の危険が高まり、積極的な生活習慣の改善の努力や治療などの注意が必要になります。

厚生労働省「平成20年 患者調査の概況」より、男女別にみると、男性334万人、女性464万3,000人で、女性が男性の1.4倍という結果になっています。 高血圧の総患者数とは別に、推計患者数をみると、外来が60万1,300人、入院は8,700人という結果から、ほとんどの患者さんは通院で治療を受けていることがわかります。

また、「高血圧症有病者」「正常高値血圧者」をそれぞれ男女別でみると、男性では「高血圧症有病者」が調査対象者の59.1%、「正常高値血圧者」が15.8%だったのに対し、女性では「高血圧症有病者」が43.4%、「正常高値血圧者」が17.8%という結果が出ています。
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