My September Song

深夜0時を過ぎると
窓の外からはいつの間にか虫の声が聞こえるようになっていた
だからなのかもしれない・・・。

今夜はAll The Things You Are をJoe Stafford で聴いている。
自分が生まれる遥か前の歌手だった彼女の歌声に
今の自分も共鳴しているのがすごくわかる
彼女の声は好きだなあ・・・。

横浜港の山下公園あたりに米兵たちがまだたくさんいたあの頃の秋も
きっとこんな感じだったにちがいない

秋の予感は
夏が終わる気配
来年の春を経ないとまた来ない夏だから
淋しいって気持ちも少しだけ・・。

この淋しさっていうのが
実はたまらなく、嫌いじゃない。
心が微かに温かくなって
それが自分の人生のちっちゃい部品になるようで
ほのかに温かく
体に沁みてくるみたいでね

だから私は
明るくベルベットのようなJoe Staffordの歌声が
今年も来年もきっと
ずーっと大好きだと思うんだ

何だ?何だ?恋でもしたか?
いや、
昨日あたり仕事がいい感じで手応えあったからなのか
この街の誰の目の前にも
同じようにやってくるこの秋の足音は
50年代の頃も
40年代の頃も
同じ音色だったんだろうなあ

9月に何を想いますか?

青い空
朝の改札
夕餉の香り
模様替えしたショーウィンドウ
街角にまた見かけるランドセルたち
店先の青みかん
歩道の脇で鳴く虫の声

それとも 
誰かを想ったあの頃の思い出かもね

時の流れは
今年も 来年も
きっとあの頃と同じで
秋の風になって
またこの街にも優しく吹いてくるんだね・・

花痴
威哥王