かつてのバイト先にも

こんな子がいた。
中途半端な田舎(関西)から出てきて、ヒールみたいなサンダルみたいなのを引っ掛けて、
仕事はオカタイ仕事だった。
が・・・わたしは、あの子は、もう、あの職業は続けていないと思う。
仕事より、異性に興味を示すタイプ。
先天的なニオイを感じ、夜の商売に向いている。

彼女と同郷の、同じく、中途半端な田舎から出てきていた女の子が、もうひとり、同期でいた。
彼女は、ものすごく真面目で、一人っ子、跡取り娘さんだった。
同じ高校出身なのだが、こんなに違う?というかんじ。

ただし、地方色、年齢は同じ去に高い地位にあった人や、素晴らしい功績を残した。職業とか、不良とかとは関係ない面で、
わたしは、その不良テイストの女の子がキライだった。
わたしは、生理的に受け付けない。
たんに、嗜好の問題だ。
が、ついでに言えば、彼女の今後の生き方も充分予想できた。

類は友を呼ぶ。
同類が集まる。おなじニオイ。

わたしは、どちらかというと、汚いものよりも美しいものが好きで、
だらしないものよりも、きちんとしたものが好きだ。
向上心のない、拗ねたよう生き方よりも、目標を持った生き方が好きだ。

醜悪なものや、嘘や偽善、そういうものは人間には内包されていると思うが、
自分に限ってそんなことは決してないと、自覚していない、気付いていない人は、
「自分は純粋だ」と思っているだろうが、それもまた、同じぐらい醜悪だ。

こころが醜悪だからといって、格好、体裁、見かけまで不良になってもカッコよくない。
ダサダサだ。

同じ不良っぽい格好をしたいなら、カッコイイ不良を目指してほしい。
でも、「自称・不良」という人がいる。
自分で言っている段階で、もうアウト。
ださだださチャンピオン。

マニュアル小僧のように、絵に描いたような不良の格好をしている子、人は、
同類が同じような格好をしているから影響を受けたのだろう。

わたしは、まえに仕事で担当していた、とある(怪しげな)企業のオーナー社長から
「髪を金髪にしたら?」と何回か言われたが、無視した。
なんで、わたしが、そんな人の言うことを聞かなければならない?
やれやれと言われる度に、「そうですね~」と口先のみ同意。
ぜんぜん、そんな動きを見せなかった。

別にプレッシャ

ーでつぶされたのではなく、完全に能力の無さで、自分の敗北を知った。
それは、中学2年の時の理科。頑張るだけ頑張ったが、だめだった。
返されたテストを手に、涙が出た。悔し涙ではない。現実を受け止める涙。
そして、高校2年の時の数学。
これは、完璧にアウト。
わたしの芯、核は地中深く埋もれたまま残っていたとは思われるが、
外に見えるものは、そこで完全にゼロになった。
無からの出発である。
自分の能力を知った。

(小学校の社会科や、高校の時の日本史や地学などは、
どうしようもない、すごい悪い成績だったが、これがまた不思議に、けろっとしていた。
努力していなかったので。
一生懸命、苦手なことに挑戦して力の限りを振り絞ってやったことが、だめだった場合においてのみ、愕然となる。
努力して報われなかったこと炎のきは炎のね。はひらめを受け入れることを知った。
だめなものは、どうしたってだめ、ってことだ)

精神的に、自己を形成する誇りは、無一文になったということだ。

幸い、一家離散したわけでも、不幸な事柄に見舞われたわけでもないので、
その後も、物質的にも、精神的にも、普通の人生を送っている。

というわけで、子供の頃に、一度、無になっているので、わりと打たれ強い。
自分のことを気づくのが早い年齢だと指摘する人もいる。

勘違いしている人を見ると、みっともなく我がことのように恥ずかしい思いに駆られる。
でも、勘違いしないと伸びない。
勘違いする時期は必要であるし、大事だ。
勘違いしたままの人生が、ほんとうのところは、幸せだ。