俺はNHKが報道機関として当然のことながら

前日詰め掛けた大勢の人が入場できなかったことを伝えるだろうと思っていた。ところが、ニュースの流れがどうにも「皆さん、珍しい花が咲きましたよ」的ポジティヴな流れで、「でも、混雑してて見られないかも知れませんよ」的ネガティヴな情報には行かない予感がした。
 そして案の定、「今日は朝7時から入園券を販売し、1万人を超えた場合には入場制限となります」という事務的モノを置いた場を忘れるアナウンスだけをして終った。

 おい、昨日の騒動は一言も報じないのか? 今日も入場できない可能性があることを視聴者に伝えなくていいのか? 4時間も並んで熱中症で倒れた人がいて救急車が出動したことを知らせなくていいのか?
 ・・・しかもそのすぐ後、NHKのニュースは、厚労省が熱中症への注意を呼び掛けていると伝えた。ディレクターは一体何を考えているのか・・・

 もし、前日の騒動を知らない人がこのニュースを見たら、「珍しそうだから観に行こうかしら」と思ったんじゃなかろうか。ネガティヴな情報など一切ない。「1万人を超えた場合には入場制限となります」というだけで、どれだけの人が前日の事態を予想できるだろう? しかも、炎天下に3、4時間も並ばなければならないことなど・・・

 はっきりさせておこう。コンニャク騒動の第一義的な責任は植物園にあるが、騒動を引き起こした主因はNHKの報道にある。民放の影響力に比べれば、月とスッポンくらいの差がある。関東以外から来た人は、NHKニュースを見て来たのだろう。
  NHKは、前日の騒動の原因がNHKの報道にあることを自覚していたから、騒動があったことについてダンマリ黙兵衛を決め込んだんじゃないの? それとも NHKは報道するだけであって、報道の結果について責任を云々されないとでも思っているんだろうか? NHKは情報を一方的に垂れ流すだけであって、その結果については責任を負わないとでも?

 まあ、これが国民放送、皆様のNHKの実像だな。地デジで開ける夢の未来、放送局と視聴者の双方向の姿なわけだな。

 ショクダイオオコンニャクについて、これまで最も詳しく伝えていたNHKの24日のニュースの不自然さに対し、朝日、読売等の新聞各紙は23日の混乱ぶりを取り上げているし、24日のTBSニュースも1万人で入場が打ち切られることを伝えている。
 まあ、NHKよりは多少まとも?

 前回、植物園の対応のお粗末さについて書いたが、混乱によほど懲りたと見えて24日は一転して気の毒なくらいの精励ぶりだった。一般社会人による植物園ボランティアの協力も良かったのかもしれない。
 チケットの販売を園内で行い、行列を園内の木陰に誘導し、園外には作らないようにした。それでも9時過ぎには3時間待ちの行列となっていたが、職員やボランティアの一所懸命な誘導で大きな混乱は生じていなかったように見えた。世間ずれしたマスコミとは対極にいる研究者集団だけに、反省と誠意を尽そうという気持ちは態度に現れていた。

 まあ、そういった点では失敗はあっても、マスコミよりは遥かにまともな人たち。また植物園に行こうという気にもなったし、小石川と日光分園の植物写真の載っている写真集¥1000まで買ってしまった。