歴史秘話オタヒストリア

あの宮崎駿が監督した「カリオストロの城」が
興業的には不振だったってだけでも
当時を知らない人には衝撃だろうなあ。

(というか、おれだって封切当時は幼児だったから
そんなことは知る由もなく、
オトナになってから知ったのだが)

半ば干されていた宮崎駿に
「風の谷のナウシカ」を描かせ、
それが映画になるのだが、
映画の方は興行的にはまずまず成功、
高いメッセージ性によっていくつもの賞を取ることになる。

ところが、映画は大入りだったにもかかわらず、
凝り性の宮崎駿が一切の妥協無しにつぎ込んだ
多額の製作費を回収できず、
制作会社(トップクラフト)を潰してしまった。

それで現在では、
「ナウシカ」の版権はジブリが所有して
「スタジオジブリ作品」ということになっている。

……という話なら聞いている。

こういう具合にビジネスの論理に収まらない
恐るべき超天才を猛プッシュし、
活躍の場を与え、ジブリ設立にも尽力した尾形英夫と鈴木敏夫。

愛が深い。

彼らに限らず、
オタク第一世代は
自分が推したい人を自分たちが推し、
自分が見たいものを自分たちで作り、
自分たちの創作と発表の場を自分たちで立ち上げた。

まるで国土を国民自ら干拓して広げていった
オランダ人のようだ。

その成果を、後の世代が
「オタクカルチャー」として享受しているわけだ。

こういう話は
目撃者か当事者が書き残してくれなければ
歴史に残らないよなあ。
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