もっきり(屋の少女)
「もっきり」とか「もっきり酒」という言葉があります.あります,というかわたし(たち)は使っているのですが,以前東京で友だちと飲んでいるとき日本酒を頼む際,もっきりでの提供なのかと尋ねると,向こう側がきょとんとしている.通じていないよう.こっちは標準語のつもりで使っていたんだけど,どうやらそうではなかったらしい.
その際,友人(東京出身,大学生の頃から数年間仙台在住)と検討した結果,もっきりはどうやら方言らしい,盛り切りからきた言葉だろう,そう結論づけました.
最近,永山久夫の本を読んでいて以下のような記載がありました.
「江戸の町に,けんどんそばが登場するのが寛文四年(1664)頃.「けんどん」というのは,そばに限らず,うどんでも飯,酒でも,一杯ずつの盛りきりにして,客の前の置くだけの商売.現在のそば屋,うどん屋,レストランなどがこのスタイルである.いってみれば,サービスの都市化だ」
「居酒屋に酒の空樽はつきもので,客はその上にじかに,あるいは,樽と樽の間に板を渡し,その上に座って飲む.酒,肴,飯と,いずれも盛りっきり一杯いくらという商い.現在と同じやり方である」
やはり,「盛りきり」,「盛りっきり」で合っていそう.というより,方言とまでは行かないんじゃないだろうか,「盛りきり」の真ん中の「り」がはねてつまっただけだし.
そういえば,最近の子たちが使う言葉で「盛る」があるけど,あれも「盛ってる」なんていうしね.やっぱり,はねるのは普通の変化だと言うことです.
そして,さらに思い出したのが,「もっきり屋の少女」.つげ義春の作品.この作品も舞台は会津であった.やっぱり「もっきり」は東北の方言なのかな.
その際,友人(東京出身,大学生の頃から数年間仙台在住)と検討した結果,もっきりはどうやら方言らしい,盛り切りからきた言葉だろう,そう結論づけました.
最近,永山久夫の本を読んでいて以下のような記載がありました.
「江戸の町に,けんどんそばが登場するのが寛文四年(1664)頃.「けんどん」というのは,そばに限らず,うどんでも飯,酒でも,一杯ずつの盛りきりにして,客の前の置くだけの商売.現在のそば屋,うどん屋,レストランなどがこのスタイルである.いってみれば,サービスの都市化だ」
「居酒屋に酒の空樽はつきもので,客はその上にじかに,あるいは,樽と樽の間に板を渡し,その上に座って飲む.酒,肴,飯と,いずれも盛りっきり一杯いくらという商い.現在と同じやり方である」
やはり,「盛りきり」,「盛りっきり」で合っていそう.というより,方言とまでは行かないんじゃないだろうか,「盛りきり」の真ん中の「り」がはねてつまっただけだし.
そういえば,最近の子たちが使う言葉で「盛る」があるけど,あれも「盛ってる」なんていうしね.やっぱり,はねるのは普通の変化だと言うことです.
そして,さらに思い出したのが,「もっきり屋の少女」.つげ義春の作品.この作品も舞台は会津であった.やっぱり「もっきり」は東北の方言なのかな.
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- 2014-11-14 16:15:31