スコットランドやぶにらみ
欧州の一地方がこれほど注目されたことも珍しいだろう。ホームズ物語を書いたドイルの生地、ウォルター・スコットを生んだ文芸の土地、今もなお推理小説で高名なイアン・ランキンが住む場所、近年ではブレア、ブラウンという怪しげな首相を誕生させた政治家の国、軍オタならキンロス空軍基地、UFO伝説の聖地、ウィスキーの産地、エトセトラ、エトセトラ。
ユダヤ人の天才作曲家メンデルスゾーンがホリールード宮殿で曲想を得たとされるとおりの暗いエジンバラの街。物好きな後輩がよせばいいのにホグマニーとかいう馬鹿騒ぎを見物に行ってから帰国して凍死するかと思う寒さでした、という最果ての国。
広大な面積を誇るスコットランドは人口が少ない。なぜか?気候が厳しいからだろう。小生は一度だけ初夏のスコトランドを訪れたことがあるが天気が悪いと霧が出てレインコートが欠かせない気温の低い場所だった。倫敦に戻ると陽光さんさん、シティー空港からドックランズ鉄道で中心部まで出ると東洋系の若い女性たちがホットパンツで走りまわっていたのが印象に残っている。
イングランド銀行が発行したポンド紙幣はスコットランドで通用するのにスコットランドの銀行が発行したポンド札はイングランドではなかなか受け取ってもらえない。ある種の陰湿な差別。だが彼らは約10年かけて国民投票にこぎつけた。当初は独立賛成派が優勢だと伝えられていたがそれが現実味を帯びてくるとキャメロンはじめ倫敦のひとたちは態度を翻しスコットランドに権限を委譲するので連合王国にとどまって欲しいと見栄も外聞もない。その結果スコッツは王国にとどまる選択をした。
これで良かったのだと思う。サモンドの主張は多分に情緒的で万一独立した場合の通貨などかなりいい加減な発想に見えた。反対派が攻撃したのも当然といえる。
それにしても一地方の独立を住民投票の結果に委ねるという英国人の考えも大胆というか自然というか。あの国が見せる現実主義に驚く。
ユダヤ人の天才作曲家メンデルスゾーンがホリールード宮殿で曲想を得たとされるとおりの暗いエジンバラの街。物好きな後輩がよせばいいのにホグマニーとかいう馬鹿騒ぎを見物に行ってから帰国して凍死するかと思う寒さでした、という最果ての国。
広大な面積を誇るスコットランドは人口が少ない。なぜか?気候が厳しいからだろう。小生は一度だけ初夏のスコトランドを訪れたことがあるが天気が悪いと霧が出てレインコートが欠かせない気温の低い場所だった。倫敦に戻ると陽光さんさん、シティー空港からドックランズ鉄道で中心部まで出ると東洋系の若い女性たちがホットパンツで走りまわっていたのが印象に残っている。
イングランド銀行が発行したポンド紙幣はスコットランドで通用するのにスコットランドの銀行が発行したポンド札はイングランドではなかなか受け取ってもらえない。ある種の陰湿な差別。だが彼らは約10年かけて国民投票にこぎつけた。当初は独立賛成派が優勢だと伝えられていたがそれが現実味を帯びてくるとキャメロンはじめ倫敦のひとたちは態度を翻しスコットランドに権限を委譲するので連合王国にとどまって欲しいと見栄も外聞もない。その結果スコッツは王国にとどまる選択をした。
これで良かったのだと思う。サモンドの主張は多分に情緒的で万一独立した場合の通貨などかなりいい加減な発想に見えた。反対派が攻撃したのも当然といえる。
それにしても一地方の独立を住民投票の結果に委ねるという英国人の考えも大胆というか自然というか。あの国が見せる現実主義に驚く。
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- 2014-09-19 18:25:38