ちょっと幸せな一日でした

今朝から気温が高かったので、かば号で出かけました。
知り合いの家を訪ねたのですが、練馬区の大泉と言う所は道が複雑に入り組んでいるばかりか、個性の無い可愛い家がたくさん建っていて、とうとう友人の「可愛い家」にはたどり着きませんでした。方向音痴はますます酷くなっています。
プラグキャップを交換したらやたら始動がよくなった、わがモンテッサ君ですが、ガレージで35対1のガソリンをこしらえて近所を走りに出かけました。
目白通りの環6交差点近くに、東京堂という小さなパーツショップがあります。
昔は、いろんなバイク部品を扱っていたのですが、小さな店ですので現在はカブ系のお店になっています。だからカブをダブルシートにしたり、なつかしのコロナツーリングバッグが欲しい人には常連客がいるのです。
そこで、可倒式のタンデムステップを売っていましたので、モンテッサ用に買いました。
モンテッサのスイングアームには穴は空いているのですがタンデムステップはありません。
あたりまえだろ、モンテッサはトライアルマシンなんだから。
でも路上でもの凄く可愛い女の子がパンクして、救いをもとめて来るかもしれませんので、その100万分の一の確率のためにタンデムステップを取り付けようというわけです。
まあ、それはいいのですが。その帰り道、目白駅から目白通りにでる公差点をご存知でしょうか?(しるわけない?)
その交差点に花屋が昔からあります。 昔、その店の前に新車のモトグッチが停まっていたものでした。 交差点を通過するときにたまに見かけただけでしみじみ見たことなど無く、もうそれはかなり昔の事だったのでほとんど忘れかけた記憶だったのです。
MONTESAと言うのは、自転車のように取り回しが良い軽いバイクなので、景色の見え方も変わってくると言うものなのですが。
花屋の前を通過したときに、そのモトグッチのことを思い出したのです。
まだ、花屋さんはモトグッチを持っているのだろうかと・・・・

わざわざ、MONTESAを歩道にあげて、花屋の前まで行くと
なんと、花屋さんではなく、そのとなりの印刷やさんの店の中にあの!
あのモトグッチがいるではないですか!!!
もう何年も昔のことです。まだ、モトグッチがあるなんて信じられませんでした。 
木製のガラガラという引き戸のガラス戸の中をしばしながめて、立ち去ろうと
モンテッサを押し始めた時です。
自転車に乗った老人が声をかけてきたのです。
「今、覗いていたでしょ。どうぞ寄っていってください」と
モンテッサを珍しいし出来が良いと褒めてくれました。
僕は、モトグッチに乗っていて、まだここにモトグッチがあるのに気がついて
おどろいて覗いていたのでと話しました。
店の中に招き入れられました。モトグッチT3というカルフォルニアでステップボードのついたラウンドヘッドのモデルです。
当時はそんな型式など知るはずも無く、シートの後ろに書かれたMOTOGUZZIという文字を読んでモトグッチというのか?と思ったくらいでした。
それも信号待ちのわずかな間でした。
僕が、モトグッチという乗り物に出会うのは、それから20年くらい後の事です。
話していて、僕が昔花屋の店の前で見たことなど話ました。
するとそのモトグッチは新車の時から29年も乗っているのだということ、そのくせまだ29000キロしか走っていないこととか、電装が何度も壊れて このモトグッチは専門店に車が買えるくらい金を投じたなどと話でくれました。

今から30年近く前の事だったのです。そしてまだ同じ場所にあったなんて。
まさに、ワンオーナー車で室内保管だった為に大変綺麗でした。
僕の陸王が同じ場所に30年もあるのと理屈は同じです。
本当に気に入っているからです。
その方はBMWだのいろいろと持っていたそうですが、最後まで残ったのがモトグッチだったというわけです。
「年のせいでべつだん早く走りたいわけでもなし、モトグッチが一番良いのだ」とも。
僕が30年前に、このモトグッチのオーナーと話をしたら、こんなに楽しくお互いの話を理解する事は出来なかっただろうと思う。
当時モトグッチなど持っている人は、通りすがりの若造など相手にするはずも無いと思い込んでもいました。
この80年代のモトグッチはというよりもこの時期のイタリアの電装品は非常に品質管理が悪く、あたりハズレがありました。80年代のイタリアンで苦労した人は多いはずです。
マークⅡがかえるほどお金がかかったと言うのもなんとなく理解できます。
それまでして、手放さなかった? お金がかかったから手放さなかったのか?
いえ、モトグッチは最後のなのだと思います。
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