いつチェックアウトして、去るか

20歳代の若者に最も田舎暮らしへの憧れが強い…とのこの記事。20代の当時の自分自身を振り返っても、この感覚はよくわかる。しかし実際、息がつまるほどにこの感覚を直視したのは私は30歳になる直前の頃だった。都会に生きるさまざまな人々の現実、自分の生活の真実を直視したうえでのリアルだった。しかし私より早い段階で都会から離れることを考えている今の20歳代の人は、より都会のリアルを肌身を切るような思いで感じているのだろう。

私は30代の半ばまで新聞記者として働いていた。20代で都会での生活で終止符を打ち、30歳をすぎたころのある日、中途である男性が記者として入社してきた。彼は自分と同い年の彼は初対面でこういった。「私は東北から出てきたんですがどうしても新聞記者になりたくて、実家でも宣言してきたんです。大学では新聞部で部長をしていました。でも超氷河期で大手は内定がもらえない。それで営業とかの仕事をしていたんです。でもなんとか記者にならなくては、実家に顔向けできない…」つまり彼としてはこの地方紙で活躍してできれば数年後に中途採用で大手に移りたいということだった。彼にとって大手新聞記者であることが“一旗あげ”ての故郷への錦を飾る方法だった。

自分は面食らった。今どき、一旗あげる、という意識があるのだろうか?もしやこれは私は東京とは離れた田舎ながらかろうじて関東を実家に持つゆえの違いなのだろうか。彼や彼のご実家の方々には東京で働くという、意味合いには、一旗あげる、という意味合いがまだこめられているのかもしれない…
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