“月はいじわる”じゃない?

昨夜はいつもより1割以上増しの大きさのスーパームーンが早くも月曜から疲れた私を、帰路の常磐線から利根川に並ぶように輝いて迎えてくれる。
異常なほどの刺激と出会いを求める浴衣姿の若者たちが群がる駅のホームをなんとか抜けて、夕食を買い求め、レジに並び会計を済ますと、数分後には地響きと炸裂音とともに、私とレジの店員さんも動きを止める。1時間半にわたる夏の花火大会がはじまり。

スーパームーンと花火大会が重なる、自然と人工の夏の夜、華やぎの競演。
私の住まいは利根川沿いであり、花火の打ち上げ場所のすぐ近く。毎年だが、爆撃音のような衝撃と轟音が心臓に悪く、振動に車も微妙に跳ねて強盗予防のサイレンが響いている。とにかく帰り道でも斜め上の夜空には、大輪に、小粒に多数炸裂する花火が次々に彩っていく。買い物袋を提げながら帰路の坂道を登り花火をみながら、自分は人々の視線を今日一夜限りの花火に人々の視線を奪われているだろう、スーパームーンを探す。すると、花火が炸裂する夜空と反対側で、ひっそりと、先ほどとは異なりぼんやり輪郭だけを浮かべている月が光をこぼす、流れてくる火薬や煙と、雲にわずかかげり輪郭しか見えなくなっている。

夏の一瞬しか輝けない花火に、謙虚に人々の視線を譲ろうとする自然の潔さ、謙虚さ、強さに、またうっとりさせられたりするのです。

60年代から活躍するアメリカのシンガー・ソングライター、ジミー・ウェッブの名曲で多くの人々がカバーした『月はいじわる』。あまりの美しさに見ほれてつまずき、夜空は星をすべてこぼしてしまった…と歌われるあの名曲。しかし意外に月は人々の注目を譲るおおらかさを秘めているとも考えます。
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