可哀相な奴だな

その声で目を開けたつくしは、暗闇で男性に声を掛けられて断末魔のような
声にならない叫びを発した。
そしてそのまま、総二郎の邊間補小學數學好目の前で意識を失くした。
・・・兄貴に来て貰うしかないな・・・。
夜の9時・・・大学病院の勤務を終えた祥一郎は総二郎の呼び出しで
西門の裏門から中に入った。

「兄貴、悪い。つくしの様子が変なんだ。魘されて居たから起こしたら
そのまま意識を失くした。」

「…夢であの時の事でも思い出したのかも知れない。
一時的な記憶喪失だとしたらそろそろ記憶も戻る次期かも知れない。
一応診させて貰うよ。つくしさんは何処に居るんだ?」

「昔の兄貴の部屋。お袋が模様替えしてるから驚くなよ。」

「俺の部屋まだあったんだ、取り壊すか物置になってると思ってた。」

「これは…凄いな。昔の面影は何も残ってないな。」

「だろう?つくしはベッドに寝かせてる。」

「脈拍が早いな・・・大分暴れたのか?」

「いや…暴れるも何も俺が声を掛けたら声にならない叫びを発して
意識を失くした・・・。やっぱり夢でも見たんだろうか?」

「・・・・熱は無いな。このまま様子をみよう・・・。明日また何かあれば電話してくれ。
もしもレイプの事も思い出したなら・・・心療内科の先生に診て貰った方が
良いかも知れない・・・。デリケートな問題だから女性邊間補小學數學好の先生を紹介する。」

「わかった・・・。」

「お前も大変だろうけど、誰か傍に居る人を捜した方が良いかも知れない。
悲観して中には自殺する人もいるからな。」

「・・・そんなに大変な事なのか?」

「ああ・・・。俺も今まで色々見て来たが牧野さんの場合
相手は4人・・恐怖も並大抵じゃないだろう。それにあの酷い
傷・・・相当嫌がって抵抗した痕もある・・・。集団で女にあんなに
酷い事を出来るなんて・・・。」

「司が金を払って遣らせたんだ。1人100万円・・・。
信じられない、鬼畜だ・・・。」

「司って…道明寺の司君か?どうして司君が・・・。」

「つくしが司に振り向かないのが気に入らなかったみたいだ。
司に媚びない女なんて特殊邊間補小學數學好だろう?名声、権力、金それにあの容姿・・・。
司に手に入らない物は何一つないんだ。
でも牧野は司の誘いを断り続けた。その結果がこれなんだ。」