「不倫から抜け出せない人」に共通する考え方

川谷絵音さん&ベッキーさん、宮崎謙介元議員、乙武洋匡さんなど、2016年は年初からタレント・著名人の不倫スキャンダルが相次いで発覚した。世間の反応は大きく、「ここまで言われるのか」とばかりに騒がれた。

 ただ、不倫はこうした有名人だけでなく、一般人の間でも起きていることだ。既婚者である会社の上司と独身の部下、既婚の同僚同士、同級生など、さまざまなパターンがあり、中には抜け出せなくなっている人も少なくない。

■ 「やめたいけど、やめられない」
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 筆者はフィナンシャルカウンセラーという仕事を通じて、主に買い物依存や借金の悩み相談を受けている。多くの相談者から聞く「やめたいけど、やめられない」。いけないと思っていても、それが自分のためにならないとわかっていても、やめられない。それが依存状態である。薬物やアルコールなどだけでなく、不倫にハマって抜け出せない人においても同じ要素があるように見える。

 都内で金融機関に勤めるOLのHさん(35歳女性、独身)もその一人だ。いかにも仕事がデキるキャリアウーマンで、かつスタイルもよい。いわゆる高嶺の花に見られることが多いためか、決まっていつも声をかけられるのは既婚男性で、独身男性から声をかけられることは少なかったという。「自分ではまったくそんなつもりはないんですけどね。なんでいつも既婚者なんだろうって」

 Hさんは、まさか自分が不倫をするとは思ってもいなかったが、あることがきっかけで知人の既婚男性と関係を持ってしまった。年上で経営者でもある知人は尊敬の対象でもあったため、自分の中での関係性が整理できず混乱し、罪悪感にもさいなまれた。数回と会わないうちに自分から関係を断つことを決心し、連絡を絶った。

 ただ、それからも、声をかけてくるのはやはり既婚男性だった。前の経験がイヤなものとして記憶されているため同じことはしたくないと思っていたが、同年代の独身男性が幼く見えていた中、既婚男性の放つ余裕やスマートさは魅力的でもあった。

 そして自分でもいつしか「私を受け入れてくれるのは既婚男性しかいないのではないか」と思うようになった。自分の周りから既婚男性を排除したら誰が私を愛してくれるのか。漠然とそんな不安も感じていた。そんな時、優しくしてくれた既婚男性とまた関係を始めてしまった。

 会っているときはとても楽しいし、満たされた気持ちになる。しかし、離れた途端に嫌悪感や焦燥感に襲われ「いつかはやめなければ」と思う。そんなことを毎日堂々巡りのように考えるが、いつも結局は目の前の快楽に勝てない。そうしてずるずると関係が続いてしまっていることに苦しんでいた。

 Hさんの状態は「恋愛依存症」の一種だ。恋愛依存症の自己診断に使われる質問をいくつか挙げてみよう。

・人生の問題に対処したり、それから逃げるために関係をもったりしますか? 
・他人や行為について考えているせいで、人生や他の部分に集中することができなくなっていますか? 
・恋愛のパートナーがいない時、生きている実感がないと感じますか? 
・愛人と別れた時、自暴自棄になったり、当惑を感じたりしますか? 
・もし恋愛という行為を追い求めなければ、あなたの人生においてより多くのことができたかもしれない、と考えたことがありますか? 
(S.L.A.A.「自己診断のための40の質問」より抜粋)

 ここまではいかなくとも、「常に誰かと恋愛していたい」「ほかのことが何も手につかなくなってしまう」状態も注意が必要だ。

■ なぜ依存症に陥るのか? 
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 依存症は自己評価の低さに起因すると言われている。ありのままの自分を受け入れられず、誰かに認められたい、愛情を受けたいなど、満たされない心の穴を埋めるために手を出したもので一時的に快楽(報酬)が得られたとき、脳はそれを記憶する。

 何らかのストレスを受け、同じように自己否定感が襲ってきたとき、過去の経験から快楽が得られる方法を思い出して同じことをする。すると一時的にまた快楽が得られる。それが繰り返されると習慣化する、というプロセスだ。習慣が悪い習慣であった場合、自分に害をおよぼすとわかっていながらも、もはやそれがないと生活できないような状態になってしまうと依存症に陥る危険度が高くなる。