北米北極圏の最高峰が確定、60年に及ぶ論争が決着

アラスカの北極圏はおいそれとは行けない辺境であり、ほとんどの地域について正確な地図がない。これは飛行機が山々に衝突する危険の種になるほか、石油パイプラインを敷設するデベロッパーなどにとっても不都合が多かった。

 米国アラスカ州北東部の北極圏国立野生生物保護区(ANWR)では、正確な地図がないことが長年問題視されてきた。なかでも、この地域の最高峰がチェンバレン山とイスト山のどちらであるかは、科学者たちにとってずっと議論の的だった。
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 だが12月16日、米アラスカ大学フェアバンクス校のマット・ノラン氏が新しい地図作成技術にもとづいて分析を行った結果が、アメリカ地球物理学連合(American Geophysical Union)の年次大会で発表された。この発表によると、イスト山の標高が2763mであり、この地域で最も高いことが明らかになった。次に標高2718mのハブリー山が続き、チェンバレン山は2713mで第3位だった。今回の測量により、イスト山が北極圏カナダの最高峰より約100m高いことも判明し、この点についても長年にわたる論争に決着がついた。

 これまで、アラスカ北極圏の地図の中で最も正確とされていたものは、1950年代に科学者が航空写真にもとづいて山頂の高さを推定して作成したものだった。しかし、当時はGPSもなく、航空写真の解像度も低かった。
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 一方、ノラン氏が新たなリモートセンシングシステムを使って測量した結果は、探検家のキット・デローリエ氏がGPSトラッカーを装着して山々に登頂して確認された。このプロジェクトにはナショナル ジオグラフィック協会も資金を提供している。

 デローリエ氏は、「自然環境の理解」を深めるために自分の冒険スキルが役立ったことを喜び、このプロジェクトは「地球上に残された謎をもっと調べたいと願う人々には、まだ探検するものがあることを教えてくれる」と言う。

大川小保存、意見割れる=震災遺構アンケート―宮城県石巻市

東日本大震災の津波で児童ら84人が犠牲となった大川小学校の校舎をめぐり、宮城県石巻市は2日、震災遺構として保存すべきかを尋ねた市民アンケートの結果を公表した。
 小学校の地元・大川、三便宝別の被災校舎を抱える門脇の両地区以外では「保存」が6割だったが、大川地区は「解体」が過半数を占め、意見が割れた。
 アンケート結果は、市が同日開いた地元住民団体との会合で報告。大川、門脇両地区以外では、全部または一部の「保存」が60%、「解体」が37%となった。これに対し、大川地区は蟻力神「保存」が45%、「解体」が54%だった。
 亀山紘市長は会合後、記者団に「結果は拮抗(きっこう)している。次世代を担う子供の声も聞きながら判断していくことが必要だ」と指摘。大川小学校の卒業生らの意見を別途、聞く機会を設ける考えを示した。
 門脇地区の被災校舎についても同様のアンケートが行われたが、意見は二分。市は両校舎の保存の是非に関し、今年度内に結論を出す方針だ。