<筑後リサイクル店事件>夫に懲役28年判決 殺人罪認めず

◇福岡地裁、計3件の傷害致死罪が成立すると判断

 福岡県筑後市のリサイクル店元従業員ら3人に対する殺人や傷害致死などの罪に問われた経営者夫婦のうち、夫の中尾伸也被告(49)の裁判員裁判で、福岡地裁は8日、懲役28年(求刑・無期懲役)の判決を言い渡した。平塚浩司裁判長は、妻知佐被告(47)=1審懲役30年、控訴中=の判決と同様に元従業員男性(当時22歳)への殺人罪は認めず、計3件の傷害致死罪が成立すると判断。「幼児を含む3人が死に追いやられた過程は陰惨で結果は重大」と述べた。

 平塚裁判長は、元従業員男性への殺人罪の成立について「死に至る経緯が不明で殺意の認定は困難」と否定した。弁護側は「知佐被告の意のままに動く『代行者』だった」と主張したが、平塚裁判長は「自らの選択の結果として暴行を繰り返した」と退けた。一方、事件を主導したのは知佐被告で、伸也被告の供述が事件解明につながったことは認め「知佐被告と同等の責任とは言えない」とした。

 判決によると、知佐被告と共謀して2004年6月ごろに元従業員男性を、06年9~10月ごろに義弟冷水(ひやみず)一也さん(当時34歳)とその長男大斗ちゃん(同4歳)をそれぞれ暴行して死亡させるなどした。

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