佐川君からの少年Aへの手紙

よく昔の冒険話を何十年も繰り返して、日銭の種にしている自称作家の方々に直接的・間接的に触れる。そのような方々をはた目からみて、本当に「今の彼らは幸せなのだろうか?」と自分は思ってしまう。ビジネス、金儲けなど考えることなく、ただこの一瞬に燃え付きたい!との若い衝動に突き動かされた冒険の日々を、今は切り売りして生活のたしにしている…。自身の経験だし、求めてお金を払ってくれる、若者たちがいるのだからそれはそれで他者からあれこれ言われる筋合いなどないのだろう。
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しかし自分は、彼らが若かった頃に、その後彼らが自身が経験を切り売りするその後の生き方を見たとしたらどう思うだろうか?と考えてしまう。誰にもわかってもらえない激しい思いを、尾ひれをときにつけながら雄弁に饒舌に語る…。それは当時の若々しい時代への冒涜ではないのか?彼らの過ぎた時代に残してきた若者たちが悔し涙にくれているのではないか?

もちろん元少年Aと、若い日の激しい冒険の日々を語る作家たちを決して並列に考えることはできない。しかし元少年Aも、同じく、彼の人生最低最悪ながら時代に求められた遺産として、これからいつまでかわからないが過去の犯罪を切り売りして生きていくのだろう。
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このホームページでいくばくかの広告主からの日銭を得られるのかもしれない。しかし何年も続くことなく、蔑まれ忘れさられていく。

元少年Aは、パリ人肉食事件の佐川氏を知っているのだろうか?80年代、パリに留学していた佐川氏は、自らの部屋に招いたフランス人女性を射殺し、肉体を解体して、一部を食し、トランクに詰めて遺棄しようとしたところ発見され逮捕された。しかし心神喪失であるとされ罪に問われず、日本に強制送還される。一度法定で裁かれた人は、母国に戻っても、同じ罪では新たに裁かれることがない…の制度から、その後も精神科病院を経て社会で生活を続ける。
タブー知らずの当時のテレビ界は佐川氏のセンセーショナルな犯罪遺産とユニークな個性に飛び付き、バラエティに引っ張りだこにした。佐川氏はそれに乗っかった。自分がなぜもてはやされるのか?それに向き合えないことこそ、彼が精神的に障害を持つ証ともいえるが、近年彼は仕事もなく、生活保護を得て生活する。そしてつぶやくのは「私は時代に利用された」との呟きと孤独だ。