カイロ 国債好調の裏事情は

エジプト政府がスエズ運河の拡張計画を発表した。完成は5年以内。観光客減少などで厳しい財政の中、航行する船を増やし、収入増加を目指す。威哥王
シアリス

 新水路建設や現水路拡幅を予定し、工事費は600億エジプトポンド(8800億円)。費用調達のため、9月初旬に建設債が発行された。利率は年12%。国内の銀行の金利を上回る。

 発売初日だけで60億エジプトポンドの建設債が購入され、その後も順調に売れているようだ。経済ジャーナリストのヒシャーム・ムバラク氏は「高い利率が好調の一因。だが、それだけではない」と見る。

 現在、エジプトの西隣リビアでは、イスラム主義勢力と世俗派勢力が武力闘争を繰り広げる。直接の脅威ではないものの、シリアやリビアではイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」が台頭している。

 エジプト政府は「国のため」と、建設債購入を呼び掛けた。「周辺からの脅威が迫る中、愛国心の高まりが建設債購入の動機になっている」とムバラク氏。好調な建設費調達は、裏を返せばエジプト人が危機を感じている証拠とも言えそうだ。威哥王
シアリス

パレスチナ自治区ガザ地区 飛び出す夢いつかは

「攻撃は続いているけど、私たちはまだ、生きてます」。停戦前、パレスチナ自治区ガザ地区に住む女性ジハードさん(26)から電子メールが届いた。建物は破壊され、電気も水も不足している。上空からイスラエル軍に空爆され、死の恐怖におびえるのが、ガザの日常だった。巨人倍増
妖姫

 イスラエルに封鎖され、エジプトも境界を開放しない。ガザはある意味、監獄と同じだ。責任があるのはイスラエルなのか、ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスなのか。誰に責任があろうとも、住民が苦しんでいることは間違いない。

 「世界中、自由にどこへでも行ける君に、私たちの生活が想像できるのか。ガザから出る自由もないんだ」。ガザで病院の取材をした時に、そう訴えたアルサファリ医師の言葉が忘れられない。

 ジハードさんはガザで会った際「いつか日本に行きたい。すごく発展した国なんでしょ? 私の夢の一つなの」と笑顔で語った。夢の実現が容易でないことを、ジハードさん自身も知っている。翌日にガザを離れる予定が頭に浮かんだ。彼女の顔をまともに見られなかった。巨人倍増
妖姫