車の中

新車の匂いがプンプンする俺の愛車。おおー!テンション上がるぜぃ!さっそく慣らしに麻巳子さんとドライブに行けるなんて、ラッキー極まりないな!この新車は俺にとって、女運を上げてくれる車かも知れないな!それは飛躍しすぎか?ハハッ。巨人倍増

一応コンドーさんをシートの下に忍ばせておこう・・・ナハッ。男なんてこんなもんだよな!まぁジョークだよほんのジョーク!あとはティッシュと、臭い消しは途中買ってくかな。俺はいそいそと用意をして出かけることにする。もちろん試乗はしてたが、なかなかの乗り心地だな。満足満足。

駅につくと麻巳子さんが立ってるのがわかった。
「麻巳子さーん」ウインドウを下げて声をかけるとニコニコと寄ってくる。お?笑うと可愛いな。こんな綺麗な娘だっけ?私服だからかな。なんか急にドキドキしてくる。
「わー、ピカピカねぇ。カッコイイ!本当に乗っていいの?」「イイよ、どうぞ」
スカート姿の麻巳子さんは裾をヒラリと翻し、勢いよく乗ってくる。SUV車は女子には少し車高が高いかな。でもその分、見晴らしもイイ。静かに駅前から滑りだすように走る。

「わぁ、見下ろす感じで気分イイわねぇ。座り心地もイイわぁー」かなり興奮してるよな、麻巳子さん。うっしゃ!小さくガッツポーズだ!
「今日来たばかりだよ。初乗りホヤホヤ!麻巳子さん、どっか行きたいところ有る?」
「そうねぇ。海が観たいな」
初乗りドライブは夜の海へと決定!とりあえず操作が慣れないしFMを入れる。テレビは視界を奪われてドライブデートには向かねーからな。
蟻力神
ホント、車の中って狭い個室だ。こんな近くに麻巳子さんとくっ付いてるのも初めてのこと。元カノとは違うコロンの匂い。そして当たり前だが、ふとした動きさえ違う。とても新鮮で、なんだかエロティックでさえあるよな。あ、俺、エロティックだなんて、なんかエッチっぽいな!はじかしー!でも本当にドキドキしてるんだよ?麻巳子さーん。

近くの海岸に到着して、すこし散歩することに。「恭介くんは本当に彼女いないの?」
「フラれたんだってば。ははッ」
「私、立候補してみようかな?ふふふ」
薄暗い夜の海。麻巳子さんの表情(かお)は、はにかんだようにも、哀しそうにも見えた。思わず聴いていた。「なんかあったの?」
「うん・・・」ひと言だけ答えて、黙りこんでしまう麻巳子さん。
しばらくして彼女は言った。「戻ろっか」

ち、近い・・・車の中という個室では、気まずさも近かった。彼女は黙ってしまったままだ。このまま帰ってイイのだろうか?エンジンかけるのを躊躇っている俺。三便宝
「麻巳子さん?」声をかけると静かにこちらを向いた彼女。そしてこう言った。
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