「覚悟」足りず、鈍った剣先=太田、まさかの初戦敗退〔五輪・フェンシング〕

昨年の世界王者に、まさかの現実が待っていた。初戦の2回戦で地元ブラジルのトルドに13―15で敗れ、日本人初の金メダル獲得を目指したはずの戦いは早々に終幕。試合後の太田は「全ての人に申し訳ない気持ちでいっぱい。これで未練なく現役を退けるかなというくらい、すっきりしている」と競技生活に終止符を打つ意向を示した。

 1回戦を勝ち上がった世界ランキング66位のトルドに対し、ペースをつかめなかった。序盤で先行された後は接戦に持ち込んだが、いつもの切れ味鋭い剣さばき、フットワークが出ない。実は直前の調整がうまくいかず、「体の踏ん張りが利かない」と感じていた。五輪での対戦相手の研究も徹底していたはずが、トルドに関しては「浅かった」事情もあった。地元の後押しを受ける相手の勢いに押され、最後は13―12から3ポイントを連取された。

 北京とロンドンの両五輪で銀メダルを手にし、昨年は世界選手権で優勝。30歳で迎えた4度目の五輪だった。「僕のミッションはそこ」と金メダルだけに狙いを定めると宣言したが、「五輪に対する覚悟が弱かったのかなという気がしている」と正直に振り返った。太田の最大の長所とも言える勝負への執着心が、薄れていたのかもしれなかった。

 会場を去る前、競技を行うピストに静かに触れた。「五輪にここまで育ててもらった。金メダルを目指したからこそ、今日の僕がある」。夢を実現してきた舞台に、最後に感謝の気持ちを伝えた。

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