豆乳化粧品の販売好調 通販大手・スクロール

◆ネットの口コミで中国人観光客に人気

 日本を訪れる外国人観光客の増加を追い風に、超強 黒倍王通販大手のスクロール(浜松市中区)の豆乳を使った化粧品の販売が好調だ。インターネットでの口コミ効果もあって、中国人観光客らの間で人気を広げている。化粧品などの消耗品は愛好家が繰り返し買い求めるリピート需要が見込めることから、スクロールは今春をめどに中国での販売にも乗り出す。

 顔などに塗って肌の潤いを保つ「豆乳よーぐるとぱっく玉の輿(こし)」(百五十グラム入り、税込み二千百六十円)で、子会社の「豆腐の盛田屋」(福岡市)が製造する。二〇〇五年の発売から昨年末までに累計で三百五十万個を販売している。

 工場は緑に囲まれた山間地の宮崎県椎葉(しいば)村にあり、湧き水を使って豆腐や化粧品を作っている。大豆にはイソフラボンなど肌をきれいに保つ成分が含まれていて、その効用に着目して「玉の輿」を開発した。

 通販のほか、ドラッグストアなどの店舗への卸売りを通じて化粧品を販売し、外国人観光客の増加が目立ってきた一年半ほど前から、アフリカ超人店舗での販売が伸びている。日本の女性タレントが自らのインターネットのブログで商品を愛用していると紹介したところ、中国などのファンが来日した際に買い求めるようになったという。

 スクロールの鶴見知久社長は「日本文化に関心のあるアジアの人たちは、日本のタレントが発信する情報をチェックしている」と話す。自社でも宣伝に力を入れ、旅行ガイドブックや飛行機に置く機内誌などに広告を掲載してアピールに努めた。こうした取り組みが実を結び、一五年四~十二月期の純利益は二十億円(前年同期は十億円の赤字)と黒字回復した。

 今春からは海外へと販路を広げる。現在、中国で化粧品を販売するための許可の申請手続きを進めていて、現地でネット通販や店頭販売を始める方針だ。

 中国経済の減速が指摘されているが、鶴見社長は「外国人観光客の増加によって商品の知名度が高まっている。威哥王次の段階として中国などアジアの国でも販売し、化粧品事業を重点的に伸ばしたい」と語る。