元シャブ中だらけの世界から

私自身は残念なことに?経験はないため、「お前も一発やってみろよ!そうすりゃあよく気持ちがわかるぞ!」と周囲からからかい半分によく言われる。しかし過剰に何事にも依存しがちな自分が、セックスの快楽の百倍以上のドーパミンが脳内放出されるシャブをやったらどうなるか?よくわかるつもりなので、遠慮するしかない。
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私は薬物依存症リハビリ施設で回復を目指す人々の生活支援と施設の公報を担当する。原則当事者活動の施設のため、私とあと二三人を除いて、全員が違法薬物に手を染めて、受刑も経験してきた人々だ。
この記事のほかの日記などには、シャブをきめていたんだから覚えちゃいない、とかどこで聞いたかわからないようなコメントもあったが、このニュースに関しても経験者は敏感に反応していた。彼らはクスリを使っていた当時を鮮明に記憶している。
「こんな小さい子供にうつとか、信じられねえなあ…」「もったいねえな!他人に射つくらいなら自分で射つぞ!」ざっくばらんに語り合っていた。
年齢的な面で憂慮する言葉が出ても、絶対に『子供にクスリを射つ』ということを非難する言葉は聞かれなかった。
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なぜなら、ヤク中は徹底した孤独と生き苦しさと居場所づくりの果てに、重いクスリにはまっていく。その根本には崩壊した家庭や虐待がある。孤独で孤独で乾いて渇いてしかたがない…。妻がいるなら、当然一緒につかう。そんな時にとなりに子供がいるとする。そうすれば、同じ気持ちになってほしい…それはどんなに残酷であっても、俺の快楽と苦しさを分かち合ってほしい…と考え、子供にクスリを与えることは、絶対にないことではないからだ。実際、裁判で子供にクスリを教えていた親の話しには出くわすし、ベルベット・アンダーグラウンドのニコ・イコンも、自らの子供にクスリを教えていたことは、ドキュメンタリーでも明らかにされ有名な話だ。
それだけ薬物はシラフでの倫理観を越えていく。催淫効果もクスリを入れていない状態でも招く。
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このようなクスリに手を染めた人々を、裁くだけでなく、殺そうとするような人もいるかもしれない。でもなぜ、殺すという最も残虐な、クスリを越えるほどの極論に至るのか?それは、躓き、立ち直ることを許されなかった自らの過去の傷に蓋をして、癒されていないだけではないのか?
つまり、ヤク中だけでなく、すべての人間は、結局弱い生き物だということ。家族のありかたこそ、すべてを導いていくこと。この事件に感じさせられる。