孫正義に「あなたはウソつきだ!」――修羅場続きだったアローラ副社長との関係

「中国の電子商取引大手アリババのビジネスの方向性を巡っても、二人の立場は違いました。去年、米ヤフーが、所有するヤフージャパン株の売却方針を示唆しましたが、年間800億円のキャッシュを生むヤフージャパン株がライバル社に買われるのは、ソフトバンクには都合が悪い。しかし、入札になると必要な数千億円がないので、孫さんを尊敬するジャック・マー会長率いるアリババに買ってもらうのはどうかと孫さんが言いはじめた。しかし見返りに、アリババの通販サイト“淘宝(タオバオ)”の拠点を日本に作る手助けをするという話に、ニケシュは“その提携は必要ない”と反対。孫さんは“俺がまとめるから黙ってろ”とはねつけました。数カ月後、ニケシュが“あの話はどうなった?”と聞くと、孫さんは“何のことだ? そんな話はしていない”と言いましてね、ニケシュは“それはウソではないか!”と言ったんです」