桜花王子

「何かお望みはありませんか?」「いえ、そんなにお気を使わないでください。」「気など使っておりません。私はただあなたに喜んでいただけて嬉しいのです。」「桜花さんは不思議な方ですね。」「不思議?」「はい、桜花さんはすごく謙虚な方です。とても優しくて王子様らしくないというか……」
「そうなんです。私はあまり威厳がないですから。」
「違います。そういう意味ではなくて……」
私は慌てて否定しています。すると桜花さんは笑みを零しました。
「そういうあなたも、他国の姫達とはどこか違う雰囲気を感じます。」
「えっ。」桜花さんが着物の袖を口に当て、にっこりと微笑んでいます。
「王族として、堂々とした振る舞いをいつも心がけているのですが、どうも苦手でして、私にはないものを、あなたは持っているようですよ。」
桜花さんの手が私の頬に触れました。頬を撫でられて胸が小さく音を立てています。
「可愛らしい顔、豊かな表情、生命力に溢れていて……」
私はその柔らかい雰囲気が心を穏やかにさせてくれました。
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ライブ

ライブの日がやってきました。現在ライブ会場にメンバーを集合していますが、ナギくん、環くんがまだ来ていません。
「マネージャー。ナギくんも環くんも見当たらないんだけど。」
「後1時間で開演なのに、ナギと環が来てない?」
「すみません!昼には到着したという連絡が来ていたんですけど。」
「マジかよ!何やってんだ!」
「彼らの携帯は?」
「繋がりました。でも、おまわりさんが出て、良くわからないことを。」
「どこかで落としたんでしょうね。まったく。」
「マネージャー、こういう時こそあなたが彼らを管理しなくてどうするんですか。」
「これでは、同じことの繰り返しです!仕切りなおした意味がないでしょうか。」アイドリッシュセブンコスプレ衣装
「私が悪いんです!ごめんなさい!本当にごめんなさい。」
「そんなに自分を責めんな。」
「止めろよ!マネージャーだけが悪いわけじゃない!」
「ごめん、なんでもありません。とにかく、今後は気を付けてくださいね。」
「おまえのその愛情表現、いつか人生で大失敗を招くからな。」

ミヤ王子

ミヤは朝は決まって森へ息、深い木々の中で木下で本を読みます。私は森へミヤに合いに行きました。夢中していたミヤを見かけました。
「ミヤは真剣な顔をしているんですね。何の本ですか。」
「俺に会いに来てくれたの?それは魔術本だよ。」
「優秀で皆に期待しているイリアにはなれない、俺は誰にも期待されない、うらやましく思う時もある。こんな森に隠れて魔術の勉強したって、イリアには全くかなわないってわかってる。明るく振舞って、盛り上げて、皆に好きになってもらいたかった。ミヤがいれば楽しいって言われるのが、必要とされているようで嬉しかったんだ。それすらもできなくなったら俺に価値なんてないんだよ。」ミヤが悲しそうに言いました。
「そんな……どんなミヤでも私が好きです。無理しないで……元気が無くても、いいんじゃないですか。」思わず声を上げてしまいました。
「はあはあ、ありがとうね。」ミヤはいつものように笑ってくれました。私たちの手がぎゅっと握り締めました。

無理しないで

「月は無理して輝かなくても、夜には主役になれる。」
月に照らされたミヤはそっとため息を吐いて言いました。
ミヤのその声を聞いていると、胸が切なくなっていました。彼に声を掛けようと、その時ミヤがはっと私のほうを見ました。
「ごめん、今の、忘れて。」夢王国と眠れる100人の王子様ミヤコスプレ衣装
「えい、ミヤ、どうしたんですか。」
「だから、今のは無し!辛気臭い俺は俺じゃない!」ミヤは私に笑いながら言いました。その笑顔を見て、切ない気持ちが上げてきてしまいました。
「私はミヤの笑顔が好きです。でも、いつも元気で疲れてしまうでしょう。元気じゃなくても、いいんじゃないでしょうか。何を抱えているか私には分かりませんが、ミヤ、もう無理しないで……」
驚いたような顔をしたミヤは私を見つめて、大きな手で優しく私の頬を包み込んでいました。
「君は優しい子だね。ありがとう、ごめんね、そんな顔しないでね?」

行方不明になった

「太宰さんとの連絡が取れないんですよ、下宿にも帰ってないようです。」中島敦は何やら慌てたようで話していました。
「また川だろ。」「また土中では?」「また拘置所でしょ。」
「マフィアに暗殺されたとか……」
「アホか、あの男の生命力は悪魔の域だ、あれだけ自殺未遂を重ねてまだ一度も死んでない奴だぞ。」
「先日の件と関係がないですか。」
「マフィアとの接触と襲撃があった先日の件ですね。」
「国木田は事無さげに言ってるけど、重要な事件じゃないですか。」
「僕は調べておくよ。」「潤一郎くん、傷はもう大丈夫ですか。」谷崎潤一郎は先日怪我して、与謝野先生に治療してもらっていました。
「はい、心配おかけしてすみません。」
「どころで、谷崎、何回解体された?」「……四回」
「敦くん、探偵社で怪我だけは絶対にしちゃうダメだよ。」とガタガタと震えながら言いました。
解体という言葉に不思議そうにしています。与謝野先生という素晴らしい医者がどうやって治療するのかできるだけ知りたくないと思いました。