桜花王子

「何かお望みはありませんか?」「いえ、そんなにお気を使わないでください。」「気など使っておりません。私はただあなたに喜んでいただけて嬉しいのです。」「桜花さんは不思議な方ですね。」「不思議?」「はい、桜花さんはすごく謙虚な方です。とても優しくて王子様らしくないというか……」
「そうなんです。私はあまり威厳がないですから。」
「違います。そういう意味ではなくて……」
私は慌てて否定しています。すると桜花さんは笑みを零しました。
「そういうあなたも、他国の姫達とはどこか違う雰囲気を感じます。」
「えっ。」桜花さんが着物の袖を口に当て、にっこりと微笑んでいます。
「王族として、堂々とした振る舞いをいつも心がけているのですが、どうも苦手でして、私にはないものを、あなたは持っているようですよ。」
桜花さんの手が私の頬に触れました。頬を撫でられて胸が小さく音を立てています。
「可愛らしい顔、豊かな表情、生命力に溢れていて……」
私はその柔らかい雰囲気が心を穏やかにさせてくれました。
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