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(全部本当じゃねぇか)


そんな言葉が油断すると口に出そうになった。
羽賀は今日は来ていないだろうと、もう一度3年生の列を見ていたが、周りの生徒が羽賀は休んでいると話しているのを聞いて、3年の列を見るのをやめて正面に向き直った。


校長の話がひと段落しそうなときだった。
体育館の横にある出入り口から職員が入ってくると、その職員は端に並んで立っている先生の列の先頭に立つ、教頭の横に一直線に向かった。
それに気づいた生徒の視線がそちらにそれると、教頭は隣に並んでいた何人かの先生と厳しい表情で話をし、その先生を制するように手を広げると、校長が立つステージ横の階段を駆け上がった。
校長の前に向かいながら、足を止めずに軽く校長に頭を下げると、校長のかなり傍まで寄って何かを耳打ちした。
教頭と校長が話をし始めて1分ほどが経ち、時間以上に長く思えるその間に、生徒たちがざわつき始めた。
話している間、何度か首を横に振る教頭の様子が伺えたが、最後に頷くと、教頭はステージを降りた。
気持ちを落ち着かせる意味もあったのか、演壇のマイクの高さを自分の口元に合わせると、顔を横に向けて1つ咳払いをした。
生徒たちのざわめきが一気に鳴り止んだ。


「これだけは避けたかったのですが・・・」


こう話すと校長は、体育館に集まった全生徒を一度見回した。
隣の生徒の唾を飲み込む喉の音が聞こえるほどに静まり返った。


「生徒会長である羽賀君が亡くなったそうです。今、警察から報告がありました」


つづく



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