岡本太郎の著書

書き出し部分に「はじめに怒りありきーー私はそう思う」
という表現がある。
いわゆる「喜・怒・哀・楽」といった人間の感情の中で、
一番のパワーを持っているのが、まさに「怒り」。
彼の表現を借りると、
「怒りは宇宙に透明にひろがる情熱、エネルギーだ」とある。
「喜び」のパワーも決して小さいものではないが、
集団となった「怒り」は爆発的なパワーとなる。
それが人間同士が闘う戦争へとつながったりする。
まさに「怒り」のパワー恐るべし、といったところだろう。

ベトナム戦争に取材した映画『地獄の黙示録 ("Apocalypse Now")』は、
マーロン・ブランド主演のフランシス・コッポラ監督作品。
このストーリーを簡単に紹介すると、
陸軍空挺士官であったウィラード大尉が
元グリーンベレー隊長のカーツ大佐の暗殺指令を受ける。
これは、マーロン・ブランド演じるカーツ大佐が、
米軍を裏切り、任を離れて独自の王国を密林の中で作っている。
その彼を殺害せよという指令を受け、密林に入り、多くの仲間を失いながらも、
ついにカーツ大佐に会う。
自分を狙う指令を持ってきた事を知りつつも語り合う。
「私を追ってきた?君には、私を殺す権利はある、それは戦争だから。
ただ、私を裁く権利はない。
地獄には、恐怖という顔がある。恐怖と それに怯(おびえ)る 心。
その両者を友としなければ、一転して敵になる。真に恐るべき敵だ」
そして、
「理性的判断が敗北を招く」と。

平積みされておりません

詩集・天国の地図を出版してから今年3月を迎えた時点で10年と言う歳月が流れた。日本では最も売れない本No1が詩集と言われているため、出版5,6年後には絶版になるだろうと思っていたが、幸いにも毎年僅かではあるが書籍に動きがあり、そのため出版社との契約が自動更新されていたようである。
 このブログを通じて購入してくれた方も十数名おり、有り難く思っている。次回作待望論も聞こえて来る中、出版社が制作費を全額出資する企画出版で詩集を世に送り出すには、よほど大きな賞を取り知名度を上げなければまず無理な話しであろう。
 お笑い芸人・又吉直樹氏の小説『火花』が芥川賞を受賞し、巷では話題沸騰、マスコミもこぞって又吉氏を取り上げ特集番組まで組んでいる。純文学としては異例の124万部以上のセールスを記録し、売り切れ御免の書店も多数あるようだ。
 火花の受賞については疑問視しする声も少なからず上がっており、話題性と人気先行の売上重視を目論む出版業界の裏事情を垣間見た気もする。デジタル製品の台頭で低迷を続ける出版界と、加速する活字離れは『平成の出版不況』に拍車を掛け続けている。
 お笑い芸人として確固たる地位を築いた又吉氏が書いた本だから『売れる』のであるが、作家としての彼の才能を発掘し、仕掛け人『浅井茉莉子』さんの編集者としての努力と力量が今回の芥川賞へと導いたとも言えるのである。
 どれほど優れた作品であっても、それを見い出す優れた編集者がいなければベストセラーは生まれて来ない。書籍とは著者と編集者の二人三脚で創り出して行くもの。詩・エッセイ・小説などを執筆している私としても読者が活字に興味を示し、書店に足を運ぶ回数が増えて行く事は喜ばしい事と思っているし、火花がその起爆剤になっている事は確かな事実として受け止めている。
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