露レスリング連盟会長が試合後に暴行、被害選手が法的措置を検討

リオデジャネイロ五輪、レスリング女子ロシア代表のイナ・トラジュコワ(Inna Trazhukova)が29日、同五輪でメダルを逃したあとロシアレスリング連盟(WFR)会長に暴行を加えられた件について、法的措置を講ずる考えを明らかにした。
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 トラジュコワは女子63キロ級3位決定戦でモニカ・エバ・ミチャリク(Monika Ewa Michalik、ポーランド)に敗れた後、同国代表選手や他国の代表選手団がいた目の前で、WFRのミハイル・マミアシビリ(Mikhail Mamiashvili)会長に顔を2度殴打されたと主張している。

 トラジュコワは既に、今回の暴行に関してロシアの検事総長に徹底的な捜査をするよう求めており、同選手の弁護士もビタリー・ムトコ(Vitaly Mutko)露スポーツ相に選手の権利を保護するよう訴えると話している。
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 トラジュコワの弁護士はAFPに対し、「トラジュコワはマミアシビリ氏が彼女の名誉や尊厳を侮辱したと考え、法的処分が同氏に科されることを要求している」と語った。トラジュコワは事件の目撃者に協力を求めたというが、その多くは断られたという。

 世界選手権を3度制覇し、1988年ソウル五輪で金メダルを獲得しているマミアシビリ氏は、1997年からWFRの会長を務めており、現在は世界レスリング連合(UWW)の執行役も兼任している。また、報道によるとマミアシビリ氏は犯罪組織と関係があり、フィンランドや米国を含む複数の欧米諸国への入国が拒否されていたという。

 今回の事件は同国スポーツ界からの憤りを呼んでいるが、多くの人々は長きにわたって露大統領府(クレムリン、Kremlin)と関係し、連盟の役員として君臨してきたマミアシビリ氏が痛手を被ることはないとみている。

 ムトコ露スポーツ相はトラジュコワを擁護してはいるものの、マミアシビリ氏に対して処分を科すかについては言及していない。27日に放映された露テレビ局マッチTV(Match TV)番組でムトコ氏は、「マミアシビリには敬意を払っている。彼は連盟を進歩させた。しかし、彼に賛同することはできない。おそらく感情的になったのだろうが、してはならないことだった。トラジュコワをサポートする」とコメントした。

 マミアシビリ氏は地元スポーツ紙スポーツ・エキスプレス(Sports Express)に対して、リオ五輪におけるトラジュコワの「平凡」なパフォーマンスは国に対する反逆であり、怒りを覚えたという。

「私は彼女にどうするべきだったのか? 平凡なパフォーマンスややる気のなさは無視するべきだったのか? 慰めの言葉を探す? 一体だれのために? 彼女はもともとロシアに残っているか、われわれを裏切るだろうと伝えるべきだった」曲美

 マミアシビリ氏はその後、トラジュコワに暴行を働いたことについて謝罪する準備はできていると語ったが、トラジュコワ本人は同氏がまだ暴行に及んだことや自身を裏切者と呼んだことについて認めていないと話している。
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