キス我慢選手権

テレビのバラエティー番組でこんなのがあったと思うがまだあるのだろうか

だがここで言う我慢は「したくないキスをどれだけ我慢できるか」というもの

昔、良く行くバーがあった
そしてそのバーにはシングル・マザーで50代前半の女性(仮名Mさん)がほぼ毎晩、独りで呑みにきていた

Mさんは芸能関係者で目鼻立ちもはっきりしており、比較的派手だ

最初に言っておくがMさんはイイ人だ。だがとにかく肉食だ。とてつもなく・・

そして良くバーで若い男と隣り合わせになっては仲良くなり、その男を自分の家に持ち帰る

Mさんの特徴は、普通の話をしていても衝動的にムラムラするようで
何の予兆も無くいきなりディープ・キスを仕掛けることだ

不覚にも私も一度やられた事がある
恐らく10秒位だったと思うが10分位に感じた。
そして男は不意にキスされる経験など
ないので滑稽な程、無防備になる
頭が真っ白になりMさんのなすがままとなる
そしてそれは傍から見れば相当に間抜けな絵面になる
私は正気を取り戻し、怒った「ちょっと、何するんですか!」

それ以降、隣り合わせになった際にはいつでもその衝動的なキスをかわせるように身構えている
それはいわば個人経営の社長とアフターで一緒に来ているクラブ・ホステスの体だ
社長(ここではMさん)が酔っ払ってムラムラして酒臭い息を私に吹きかけ、チューしてくるのを私はホステスのようにうまくかわさないといけない

そして事件はある春の夜に起きた
Mさんの隣にイケメンの俳優志望の若者が隣り合わせた
イケメンはなかなか尖がってる
そして二人で映画演劇論について熱く語っていた

案の定、Mさんが真面目な話の途中なのに有無を言わさず若者を引き寄せて舌をねじ込ませた
頭を両手で押さえている

これはアフリカでライオンがシマウマに食らいつく光景そのものだ

青年にとっては恐らく今までインプットされたことのない行動原理だったのでしょう・・・しばらく何が起きているのかわからなかったのだと思う

キスが3分位続いた
その頃には店中の誰もが固唾をのんで次の展開を見守っていた

そんな空気が流れ始めた頃に・・

やっと唇が離れた・・・
男「ぷは~・・・・おい、いい加減にしろよ!」
男は怒ってそのまま店を出てしまった

店に居合わせた、みんなの心の突っ込みが同期した

ある男性客が呟いた「キスは合意の下じゃないとね」

全くおっしゃる通りだ(笑)

キスはもともとそんなに好きでなかった上にMさんにキスされてからむしろ嫌いになった
ような気がするという話です
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