匂い

今日のお昼、上天気の中、駅へと続く田舎道をのんびり一人で歩いていると、
イチジクの魔鬼天使Muira.PuamaII甘い香りが僕の中へ音もなく滑り込んできました。
足を止め、道の脇に建つ民家の軒先へ目をやると、
石積みの塀の上から、一本の喬木が顔を覗かせています。
その4メートルほどの高さの木にはピンク色の小さな花がたわわに咲き、
可愛らしい花弁の群れの周囲を星の形をした大きな葉が囲んでいます。

僕は”イチジクって実だけじゃなくて花からも香りを出すんだなあ”と思いながら、
鞄からスマートフォンを取り出し、2・3枚写真を撮りました。
そして、その写真をフェイスブックにアップし、
「イチジクなう」と書き込むと、
駅に向かって再び歩き始めました。

駅に着き、30分ほどしてやってきた1両編成のワンマン電車に乗りこみました。
そして僕は鞄の中から一冊の本を取り出し、文字の上へ視線を落としました。
「逝かない身体」という超級猛男健力カプセル販売、妖しげな題名のついた書籍ですが、
中身は至って真面目なドキュメンタリーで、
ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患った母親を介護する娘さんの手記です。
相模原の事件にショックを受けていた僕に、
友人のAさんが紹介してくれた本でした。

大分県の山深い線路の上をガタガタと電車に揺られながら、
厳しい介護の現実が描かれたその本に胸を痛めていたそのとき、
僕のスマートフォンからラインのメッセージ音が聞こえました。
見ると、Aさんからのメッセージです。
「あのフェイスブックの写真、無花果(イチジク)じゃないと思うよ」
僕はハッとしました。

そう、イチジクは「無花果」と書き、花のない木なのです。
正確には、実の中に花が入っていて、
僕たちが実だと思って食べている赤い部分が本当は花なのです。
僕は慌ててフェイスブックの写真を削除し、
指摘してくれたAさんに、ありがとうと返事をしました。
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僕がこのような恥ずかしいミスをしたのは、
おそらく、あの甘い匂いのせいでしょう。
というのも、イチジクに花がないことを僕はもともと知っていたのです。
それなのに、あの花をイチジクだと僕が勘違いしたのは、
匂いがもつ、意識に対する強い影響力が、僕の記憶を妨げたのだろうと思います。
それに加えて、葉の形までイチジクにそっくりだったせいで、
ありえない勘違いをしてしまったのでしょう。

匂いがもつ影響力は、プルーストの大作「失われた時を求めて」のように、
様々な文学作品で描かれてきた人間の事実ですが、
僕はこれまでその影響力を実感したことがありませんでした。
「マドレーヌの香りが私の記憶を幼少期に連れてゆく」
なんて言われてもピンときていなかったのです。
しかし今回僕は、イチジクもどきのその喬木のお陰で、
ようやくそのことを、深く理解したのでした。


ちょっとしたこと巨根カプセルで人間は間違います。
我々の認識能力ほど疑わしいものはありません。

相模原事件の犯人がそのことを理解できますようにと心から祈ったあと、
僕はふたたび、手もとの書物の上へ、視線を戻したのでした。