<虐待通告>18歳未満、過去最悪3万7020人

警察庁は24日、虐待の疑いがあるとして全国の警察が2015年1年間に児童相談所に通告した18歳未満の子どもは3万7020人(前年比28%増)で、統計を取り始めた2004年から11年連続で増加し、過去最高となったと発表した。事件の被害者となったのは807人で、このうち26人が死亡した。
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 虐待の内容別では、暴言を浴びせる心理的虐待が2万4159人(同41%増)と全体の65%を占めた。このうち、子どもが目前で配偶者間の暴力などを目撃する「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」が1万6807人(同44%増)に上った。

 このほかは、殴るなどの身体的虐待8259人(同7%増)▽食事を与えないなどの育児怠慢・拒否4431人(同14%増)▽性的虐待171人(同3%減)--だった。
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 警察が傷害や暴行、殺人などの容疑で立件したのは785件、811人。被害者との関係は実父が336人で最も多く、ほか実母180人、養・継父152人--などだった。

 警察庁はまた、15年の児童ポルノ事件が1938件で、被害者は905人に上ったことも明らかにした。いずれも統計がある00年以降で最多。被害者のうち、だまされたり脅されたりして自分の裸などを撮影し、加害者側にメールなどで送った「自画撮り」被害が42%を占めた。法律改正で昨年7月に罰則が適用されるようになった単純所持容疑で立件されたのは17件だった。