思い出

弟は、小さい頃、喘息で体が弱かった。
小さくて、お目目クリクリ、甘えん坊ですぐ泣くの。
まるで、女の子みたい(笑)

「おねぇちゃん、おねぇちゃん」
どこに行くにもついて来て
ちょっぴり困った時期もあった。

私が小学校に行きだして、弟は隣の保育園に通い出した。
仕事の忙しい母に変わって、週に3回、学校帰りに弟のお迎えする。
帰りにおやつのパンを買って帰る。
お家までの道のり、手を繋いで帰るんだけど、

「ねぇちゃん、疲れたもぉ歩けん」

「ねぇちゃんも、しんどい後少しやから、頑張んなっ」

神戸は、坂が多い目指す家は、あの坂を登った所
確かに疲れる。
・・・・・2回我慢させて、3回目。
仕方ないなぁ
ランドセルを背中から、前に背負い直して、弟をおんぶする。
すれ違う人は
「あれぇ~可愛い頑張んなよ~」
ぃあぃあ、ほのぼのしとる場合やないねん。
疲れた弟は、ウトウト寝だして重みが増すんよ
ゼーゼー言いながら、家に帰る。
鍵を出そうとするけど、見当たらない途中で落っことして帰ることも度々で、玄関先で弟と二人泣いてた事もあった(笑)

手のかかる弟も、今では、優しい嫁と可愛い娘をもつ、オッサンだ。
弟は、母の事を、《生みの親》と呼び、私を《育ての母》と呼ぶ

ババくさいからやめとくれ

最近、弟に影響されたお嫁ちゃんは、私をママさんなんて呼ぶ。
ぃやぃやぃやぃや
そんな歳ちゃうし

思えば、弟の面倒を見ることに追われて、構ってもらえないことを寂しいと思う暇もなかったかも。
弟のお迎えや連れて帰る事を、かっこ悪~いなんて言う友だちのカラカイも、気にしない精神力もついた(笑)
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