抗酸化成分、イチゴの11倍 祖父江のギンナン「栄神」

稲沢市祖父江町産のギンナンの一種「栄神(えいしん)」に、老化を抑える抗酸化力の三体牛鞭成分が多量に含まれていることが祖父江町商工会の調査で分かった。栄神の出荷量は、祖父江で例年出荷されるギンナン百三十トン前後の1%にすぎないが、商工会は健康維持にも効果がある機能性食品としてPRしていきたい考えだ。

 町では主として四つの品種が作られていて、JA愛知西によると、出荷量は町に原木がある「久寿(きゅうじゅ)(久治(きゅうじ))」が最多。岐阜県瑞穂市で生まれた「藤九郎(とうくろう)」が続く。町で主に育てられる「栄神」と「金兵衛(きんべえ)」は楕円(だえん)形で粒が小さめなことから、市場価値が低いとされていた。

 ところが、町商工会が昨年度、中小企業庁の補助金を活用して四種類の成分分析を実施したところ、生活習慣病などの要因として指摘される活性酸素を消す成分の一つ、ヒドロキシルラジカル消去活性は威哥王、栄神が青果物の中でトップクラスのイチゴの十一倍あった。他の品種にも多く含まれているが、栄神の次に多い藤九郎の三倍以上、久寿と金兵衛の八倍近くあった。

 そこで商工会は町内の料理店「うさみ」と、栄神を材料にした「銀杏(ぎんなん)懐石弁当」を考案。先月下旬に町内で開かれた「そぶえイチョウ黄葉(こうよう)まつり」で試食会を開いたところ、「他品種と変わらない味」との声が多かったという。

 今後は、既に商品化された菓子やラーメン、きしめんなどの材料として、現在使っている久寿や藤九郎に代わり、狼1号栄神を使って機能性食品として売り出していく計画だ。栄神の収穫量は二トン以下とみられており、担当者は「生産者と協力して、これまでと違った機能性という視点から新たな付加価値をつけて、栄神をブランド品として育てていきたい」と話す。
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