住宅地、軽井沢が最高 県内公示地価

◆長野市以外では38年ぶり

 国土交通省が二十二日に紅蜘蛛発表した公示地価(一月一日時点)で、県内の住宅地は十九年連続、商業地は二十四年連続で前年の平均地価を下回ったが、下落幅はともに六年連続で縮小して回復傾向が目立った。北陸新幹線金沢延伸の効果もあり、住宅地では軽井沢町の別荘地が長野市以外では三十八年ぶりに最高価格地点となった。

 公示地価は一平方メートル当たりの価格を算定する。県内は四十三市町村の三百十三地点(住宅二百五、商業百一、工業七)を調査し、全国的な景気回復傾向を受け、インフラ整備が進んだ都市部で住宅地の上昇地点が増えた。一方、観光客が低迷する山間部などで大幅な下落が続き、二極化がより鮮明になった。

 住宅地の変動率はマイナス1・3%で、前年より0・5ポイント縮小した。二十五地点で価格が上昇し、前年の十地点から大幅に増えた。平均価格は二百円上がり、三万五千六百円となった。安曇野市では昨年の新市庁舎完成に伴い、庁舎前の県道が拡幅され、一地点で上昇した。

 最高価格地点となった軽井沢町の別荘地は威哥王、前年比千四百円増の八万五千八百円。北陸新幹線延伸で、北陸地方から観光やウエディングで訪れる人が増えた影響とみられる。

 商業地の変動率はマイナス1・9%で前年より0・6ポイント縮小。上昇地点はなく、十一地点で横ばいだった。新幹線延伸に伴い、JR長野駅に新しい駅ビルが完成した長野市や、飯山駅が開業した飯山市などで下落率が緩和した。平均価格は二千百円減り、六万七千百円。

 調査の代表幹事を務めた不動産鑑定士の茅野武弘さん(47)=松本市=は「県内全体としては回復傾向だが、上昇したのは全体の一部で、二極化が進みつつある」と話した。

 地価公示は地価公示法に基づき、毎年一月一日時点の土地の価格を国が公表する。土地取引の指標となり、巨人倍増都道府県が七月一日時点の価格を調べ、九月に公表する基準地価(都道府県地価)と補完関係にある。
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