県庁や市町村で仕事納め

多くの職場で仕事納めとなった二十八日、県庁や市町村でも式典があり、首長が一年を振り返って職員に訓示した。蔵八宝今年一月に発覚した大北森林組合の補助金不正受給事件に絡み、二十五日に職員を懲戒処分した県では、阿部守一知事が「来年は県庁組織にコンプライアンスが根差す最初の年にしたい」と呼び掛けた。
◆知事「職員の処分、残念」

 県庁では、阿部知事が職員六百五十人を前にあいさつした。過去最多の二十一人の懲戒処分者を出し、県警による家宅捜索も受けた大北森林組合の補助金不正受給事件に触れ、「多くの職員を処分する残念な結果になった。しっかりとけじめをつけ、未来に向けた記憶にするという思いで取り組んだ」と振り返った。

 七、八月の御嶽山噴火災害の行方不明者捜索については「行方不明者を残してしまう残念な結果だったが、不明者家族の思いを共有して危険な活動に当たってもらった。心から感謝したい」と述べ、引き続き昨年相次いだ災害からの復旧復興を誓った。
◆飯田市長、「元」と絡めながら

 飯田市の仕事納め式には職員約百三十人が出席した。威哥王牧野光朗市長は、仕事始め式で今年の一文字とした「元」と絡めながら「リニア中央新幹線建設元年」などのテーマで一年間を振り返った。

 人口減少が進む中での街づくりについては「地域の真の自立を促すため、飯田下伊那地方のモデルとなる取り組みが必要だ」と語った。一年間の職員の働きをねぎらいつつ、「来年も多様な主体の皆さまと、産業づくりや人づくりに取り組んでほしい」と述べた。
◆松本市長「新たな挑戦の一歩」

 松本市役所では菅谷昭市長が幹部職員ら百八十人に「新たな挑戦に踏み出した一年だった」と訓示。市の健康増進施策を台湾やドイツで初めて紹介したことを挙げ「松本から世界に発信する一歩になった」と述べた。

 市が施策の柱に据える「健康寿命延伸」については「私の戦略をよく理解し、戦術を練ってくれた」五便宝とねぎらい、今年十月に策定した市の地方創生総合戦略を挙げ「さらに具体的な成果を挙げてほしい」と呼び掛けた。

太陽光パネル再設置 被災常総市民ら中止を申し入れ

関東・東北水害で被災した常総市民らでつくる「常総市水害・被害者の会」は二十四日、狼一号同市若宮戸地区に太陽光パネルを設置するため、自然堤防を掘削した大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設業者にパネルの再設置をやめさせるよう求めて市と市議会に申し入れを行った。

 国土交通省や市によると、昨年三月以降、業者が自然堤防を高さ最大約三メートル、幅約二百メートルにわたって掘削した。水害では、掘削した箇所を鬼怒川の水が越えて市内に押し寄せた。二つある業者のうち一社は撤退する意向を示したが、もう一社はパネルを再設置する工事を進めている。

 「被害者の会」共同代表世話人の逆井(さかさい)正夫さん(67)ら四人が市役所を訪れ、高杉徹市長に申し入れ書を手渡した。高杉市長は「市民感情もあり、単なる法律論では解決しない重大な問題。紅蜘蛛早急に対応を検討していきたい」と答えた。逆井さんは「掘削が判明した昨年三月時点で、市と議会が手を打たなかったことがミス」と話した。

八間堀川の排水ポンプ 水害時、3台中2台が動かず

関東・東北水害で常総市内の八間堀(はちけんぼり)川があふれ、決壊した問題で、水害発生当日、maxman八間堀川から小貝川に排水する「水海道排水機場」(常総市水海道淵頭(ふちがしら)町)に三台あるポンプのうち二台が動かなかったことが分かった。二十四日、常総市役所で開かれた市議会水害検証特別委員会で、排水機場を管理する「江連八間(えづれはちけん)土地改良区」(下妻市)の担当者が明らかにした。

 土地改良区の吉川定男維持管理課長が証言した。吉川課長によると九月十日午後七時半ごろ、排水機場のポンプを動かしたが、一台しか動かなかったという。三台で毎秒七トンほど排水できるが、排水能力が毎秒三トンの一台しか動かなかった。原因は分かっていない。

 午後八時半、排水機場の浸水が始まり、感電する恐れがあったためポンプの運転を止めた。毎年、ポンプを点検していたが、排水する水が足りず、手回しで点検していたという。吉川課長は「点検不足だったかもしれない」と不備を認めた。

 また、同日午後一時ごろ、国土交通省が八間堀川から鬼怒川への排水を止めたことについて、吉川課長は「国から連絡はなかった」とし、その後も国や県から一切、指示がないことも明らかにした。

 市議からは「指揮系統ができていない。ビグレックス一本化しないとまた同じことが起きる」と懸念する声が上がっていた。