畏怖 夜の静寂

いったいボクは 幾つだったんだろう

いつの頃からか

おばあちゃんと おねえちゃんと さんにんで 寝るようになった

二階のその部屋の 南側は障子、東側はガラス窓だった

夜になると 閉めた東側の雨戸が 風にカタカタなったりした

”いつまで起きてると 仁王様が さらいに来る”と おばあちゃんが言った。

お寺で見た仁王門にいる その像が怖くて

直接 観ることもできなかったボクは

雨戸の外、障子の向こうで 物音がするたびに

籠を背負った仁王様が 夜の街を徘徊しては

雨戸の隙間から こちらを窺い

起きてる子どもを探して

籠に放り込み 連れて行ってるんだと・・・

怖くなったボクは

布団にもぐっては じっと息を殺していた

あの頃 部屋以外の夜は 別世界

まったくの未知の時間が 流れていた

素直だったんだな。
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